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チンパンジー二足歩行個体発達の運動力学的研究

Research Project

Project/Area Number 61540601
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Anthropology
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

木村 賛  京大, 霊長類研究所, 助教授 (20161565)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywords二足歩行 / 体重心位置 / チンパンジー / 個体発達 / フォースプレイト
Research Abstract

本年度は3頭の幼年チンパンジーを訓練して平地歩行を行わせ、その個体発達過程を調べた。比較資料として昨年度までに得られた同一個体の発達過程および若年,成年個体の実験結果とを用いた。これらにより歩行開始時より成年にいたるまでの半縦断的発達過程資料を得ることができた。幼年のうち2個体からは自発的二足歩行の記録を求められた。他の個体については訓練者の指示により二足歩行を行わせた。足底力測定と運動の画像解析とにより運動学的分析を行った。チンパンジーの発達過程をすでに発表しているヒトの二足歩行発達過程と比較し、ヒトの直立二足歩行獲得過程についての考察を行った。
チンパンジー1歳齢の自発二足歩行は横方向の安定がよく、前後方向に安定の悪い高速歩行より始った。これは横方向の安定に多大の力を用いる低速歩行から始まるヒト幼児の発達過程とは異なるものである。ヒト成人の二足歩行は体重心の位置エネルギーを運動エネルギーに変換して続く効率のよい歩き方である。これにより定常的かつ長距離の二足歩行をうまく行うことができる。チンパンジーの成年ではこのような歩行がある程度可能である。チンパンジー発達過程で位置エネルギーの効率よい利用が常にできるようになるのは2歳齢ごろからである。チンパンジーの2歳齢とは運動能力が急速に発達し、四足歩行においてもギャロップ,クラッチなどを本格的に行いはじめる時期である。
ヒトと類人猿の共通祖先は現在の類人猿と同様に容易に二足歩行を行っていたであろう。そのなかで日常のロコモーションのレパートリーが柔軟性に富み、重心位置エネルギーに関し効率のよい二足歩行を行っていたものは、直立二足歩行を獲得することが比較的容易であったであろうと、これまでの研究より考察できる。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report
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    (2 results)

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All Publications (2 results)

  • [Publications] Tasuku KIMURA: Human Evolution.

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      1986 Annual Research Report
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URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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