スラブ系構造の引抜きせん断力に対する終局限界状態設計法の研究
Project/Area Number |
61550331
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
コンクリート工学・土木材料・施工
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
角田 与史雄 北海道大学, 工学部, 教授 (60001210)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | スラブ / フーチング / せん断 / 押抜きせん断 |
Research Abstract |
本研究は、フーチング等のスラブ系構造がアンカープレートによる引抜き力を受けるときの終局限界状態に対する設計法に関する法則性を見出すことを目的に、基礎的な実験を行ったものである。実験ではまず、部材の厚さの中間部に載荷するときの耐荷性状を調べるため、スパン70cm、厚さ15cm、幅15〜90cmの鉄筋コンクリート供試体の中央位置の上面載荷および上面から内部へ5cmおよび10cmの埋込み載荷を行った。次に、部材の自由縁附近に載荷した場合の耐荷性状を調べるため、幅90cmの供試対について載荷位置を変化させて上面および埋込み載荷を行った。また、局部的なせん断破壊耐力に対する破壊部コンクリートの受ける曲げ応力の影響を調べるため、張出しばり供試体を用い、支点モーメントを種々に変えながら中央位置の上面および埋込み載荷を行った。以上の実験より得られた新知見を列記すれば、1)部材幅がある限界値以下ではせん断耐力は部材幅に比例し、はり型せん断耐力と同様な取扱いが可能である。その限界値は埋込み載荷深さが大きいほど小さくなる。2)部材幅が限界値を越えれば局部せん断破壊となるが、はり型せん断耐力と局部せん断耐力との間には過渡的領域が存在する。3)上面載荷および埋込み載荷のいずれにおいても、部材の自由縁附近に載荷されるときのせん断耐力は、部材中央部載荷の場合に比べて著しく小さくなる。しかし、自由縁の影響が生ずる範囲は、載荷深さが大きいほど狭くなる。4)載荷面より下部のコンクリートが受ける曲げ応力が圧縮応力の場合には、局部せん断破壊耐力に対する曲げ応力の影響は小さいが、引張応力の場合には引張応力が大きいほどせん断耐力は明確に減少する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)