輪荷重の反復作用下でのRC連続桁のせん断破壊機構と強度特性
Project/Area Number |
61550341
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
コンクリート工学・土木材料・施工
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
園田 恵一郎 阪市大, 工学部, 教授 (70047108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼頭 宏明 大阪市立大学, 工学部, 助手 (40177879)
真嶋 光保 大阪市立大学, 工学部, 助手 (10128754)
小林 治俊 大阪市立大学, 工学部, 講師 (40047395)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 疲労 / 低サイクル疲労 / 輪荷重実験 / RCばり / 連続桁せん断強度 / ひびわれ |
Research Abstract |
全長3.24m,断面15X20cm,主鉄筋比1.56%,スターラップ(D6)間隔(S)15.0cm,12.5cm,10cm,7.5cmの総計12の供試体に対して輪荷重装置による疲労実験を行った。用いた輪荷重装置は2台のウインチによるけん引とサーボ式の定荷重制御から成っており、速度10m/分で走行中の荷重の疲労率は5%以内であった。最新のコンクリート標準示方書による最大スターラップ間隔は12.8cm(有効高土17cm)で、本供試体のスターラップはこれを中心に変化させている。径間中央点載荷では曲げ破壊を示し、静的耐力は9.0〜9.5tfであり、中間支点よりはり高さだけ離れた点での載荷ではせん断破壊を示し、スターラップ間隔(S)=7.5cmで145tf,S=12.5で13.5tfであった。これに対して反復移動実験では、S=7.5cmの供試体で荷重5.0tfで疲労寿命(N)(走行回数)は1434,S=10cmの供試体で荷重4.5tfの下でN=9104,S=12.5cmの供試体で荷重4.0tfの下でN=10146,S=15.0cmの供試体で荷重4.0tfの下でN=3146であった。明らかに荷重の移動による影響は大きく、N<104の低サイクル疲労の範囲においても、静的曲げ耐力比で0.43〜0.54,静的せん断耐力比で0.34〜0.45の強度低下が認められた。S=7.5cmの供試体を除けば、全ての供試体は中間支点での斜引張ひびわれによるせん断破壊を示した。S=7.5cmの供試体では、曲げひびわれが進展した後に径間中央での中立軸より上部のコンクリートのせん断破壊により崩壊した。以上のことより、スターラップ間隔がはりの有効高土の1/2以下であれば、支点部のせん断破壊を防止することができ、径間中央部の曲げせん断破壊により耐力が支配されるが、N=【10^4】での疲労耐力は静的耐力は静的耐力の約36%以下になると結論づけられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)