Project/Area Number |
61550398
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
都市工学・衛生工学
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
渡辺 義公 宮崎大, 工学部, 助教授 (00040999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 純雄 宮崎大学, 工学部, 助手 (70117422)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 生物汚泥 / 化学汚泥 / 混合汚泥 / 沈降・濃縮性 / リンの化学吸着 / 配位反応 / 塩・塩基滴定 |
Research Abstract |
上水汚泥が粘土系固形物を主体とし、凝集剤(アルミニウム水酸化物,鉄水酸化物)を含むことに注目して、上水汚泥と下水汚泥を混合処理することにより、下水汚泥の固形物濃度を高めてその沈降性・濃縮性を改善するとともに、嫌気性操作でのリン酸の溶出を抑えるための実験的研究を行い、以下のような結果を得た。 (1)上水汚泥と下水汚泥を混合すると、混合汚泥の沈降性・濃縮性は下水汚泥と比べて著しく向上する。その向上度は上水汚泥の生成条件(特に凝集剤の添加率)と混合比に支配される。凝集剤添加率の低い汚泥は混合比が大きくなる程、混合汚泥の沈降性・濃縮性を改善できた。 (2)上水汚泥と下水汚泥を混合すると、混合汚泥の脱水性は下水汚泥に比べて著しく良好となった。混合汚泥の比抵抗は下水汚泥の比抵抗の1/10程度となった。 (3)上水汚泥はリン酸イオンを化学的に吸着した。この吸着機構は、上水汚泥を構成するアルミニウム水酸化物中の水酸イオンとオルトリンとのイオン交換反応である。この事は、酸・塩基滴定反応により証明された。 (4)上水汚泥がリン吸着能力を有することにより、混合汚泥が濃縮プロセスや消化プロセスなどの嫌気的操作を受けても、汚泥中のリンが溶出してもただちに吸着されて、上澄水へのリンの再溶出が抑制された。 (5)混合汚泥は通常の下水汚泥よりもリン含有量が多く、更に、凝集剤として鉄を用いた場合には、混合汚泥中に多量の鉄が含有されるので、混合汚泥は農地還元に適した特性を持つ。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)