Project/Area Number |
61550444
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築計画・都市計画
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
持田 照夫 阪市大, 生活科学部, 教授 (60090289)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 住宅の空間構成 / 生活構造 / イエとムラとシンルイ / 家行事とムラ行事 / 人生行事と年中行事 / シンボルと心理装置 / 神の座と佛の座 / 構造主義的考察 |
Research Abstract |
○本研究の目的 これまでの研究により、日本の住宅は宗教によりその内部の構成が変化するというよりは、宗教を住宅内部に習俗化し「習俗 という意味で同型空間を形づくろうとしていることをつきとめた。このことを、日本的宗教性が更にはっきりしている2つの町村を対象に、追究を深める。 ○調査の実施 上述の研究対象として選ばれた町村は、次のようである。D島根県大原郡大東町、小河内・引那岐集落住宅45戸(神行事、8月11月)Y石川県鳳至郡柳田村、黒川・十郎原の集落住宅60戸(佛行事、7月10月) ○分析とまとめ 柳田村は概略のまとめが進み学内発表が行なわれたが、その本格的まとめ及び大東町のまとめは目下進められている。この研究で判明した事項は、次の1.2.3/柳田村、4.5/大東町、のようである。 1.チャノマは「契約の間 といわれ、神棚の上の神様の前での客との契約・間柄確認の儀が行なわれる場である。その際"茶"が供されるが、この部屋が"茶の間"といわれる所以・意義の一つが明白になったと言える。 2.ブツマがザシキの裏につくられ、佛事はこの部屋を中心に行なわれる。葬儀の時は、ザシキに祭壇が設けられ、客は表・家人は内に並ぶ。 3.正月はザシキで、田の神祭のナオライもザシキで行なわれる。 4.ザシキの床脇に神棚とその下に佛壇を設け、神事・佛事を行なう。2.の柳田村の場合と異なり こゝ大東町では"佛間"に当るものはない。 5.チャノマ(ダイドコロ)が1.と同位置にあり、惠比須様・大黒様をまつっているが、契約等の事はこゝ大東町では行なわないと言っている。以上、住宅に"神の座""佛の座"を設け、それを用いて行なう神事・佛事を通して人の集合(イエ・ムラ・シンルイ)が計られている事が分かる。○結果の公表 裏面の11.欄に示すようなものを主軸にし、民族学会や社会学会等にも発表して行く予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)