わが国戦前の和風住宅・庭園における関西と関東の文化の比較研究
Project/Area Number |
61550449
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築史・建築意匠
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 博之 東大, 工学部, 助教授 (00011221)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 和風住宅 / 大江新太郎 / 小川治兵衛 / 扇湖山荘 / 応接間 |
Research Abstract |
研究実施計画に述べた研究計画のうち、個別作品の収集分析に関しては、大江新太郎,小川治兵衛の作品に加えて、雑誌掲載の住宅を収集し、わが国における住宅の西洋化と近代化との間には差異があること、すなわち日本的な近代化過程が洋風化とは別個のものとして存在することを指摘した。このことは特に接客空間のあり方に見られる。つまり、応接間は住宅内に西洋館の縮小型が導入されたと単純には考えられないことを見出した。 また、研究計画の第二に掲げた旧長尾邸(扇湖山荘)の調査は終了し、図面化を行なうことができた。この調査については将来発表する予定である。民家を移築・改造して新しい和洋折衷の住宅とした例として、また大江新太郎と小川治兵衛の作品として、この調査は貴重なデータを与えてくれるものとなった。 研究計画の第三に挙げた和風住宅の関東と関西の比較については、京都大覚寺近傍の住宅の調査を行なうことができた。これは竣工年代においては戦後のものであるが、設計者への聞き取り等によって、京都における和風住宅の設計の伝統、京都風の空間の作り方等について資料を得ることができた。 以上の調査・研究によって、わが国固有の住宅のあり方が、近代化の過程の中にも生きつづけてきた点があり、それは関東と関西において仕上げ、ディテール等の違いを残しながら生き残っていることを明らかにした。 また、関西の和風の手法が予想以上に東京等の上層住宅にとり入れられていると思われ、その点の調査を今後も継続したいと考えている。作家(建築家)の存在は職人系列と深く結びついている点で重要であり、今後とも、個別の建築家の経歴の解明も必要とされるであろう。
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Report
(1 results)
Research Products
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