Project/Area Number |
61550583
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機工業化学
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
加藤 忠蔵 早稲田大, 理工学部, 教授 (50063178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 一幸 早稲田大学, 理工学部応用化学科, 助教授 (90130872)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 窒化ホウ素 / 炭化ホウ素 / ホウ酸有機誘導体 / 前駆体(プレカーサー) / 脱水縮合物 / セラミックス材料 / 無機高分子 |
Research Abstract |
工業材料として注目されている窒化物,炭化物系セラミックスを無機高分子プレカーサーから熱分解によって繊維,フィルム等種々の形態として得る合成研究が活発化しつつある。われわれはこの研究の一環として従来全く報告のない系、すなわちホウ酸有機誘導体からの窒化物,炭化物の合成を目的として研究を始めた。出発物質としてホウ酸有機誘導体を用いる系では以下の利点がある。1)分子内の有機基を還元剤として用い、新たに炭素を添加する必要がない。2)有機基の種類を制御し、還元反応を変化させることができる、。3)シアン化物,ハロゲン化物,アンモニアガス等を必要としないので、より安全なプロセスである。 61年度は次の実施計画により研究を行った。まずメタホウ酸ナトリウムーポリオール系,ホウ酸ー含窒素ポリオール系の脱水縮合生成物を合成しその確認を行う。次いで【N_2】ガス,Arガス中で縮合生成物を800〜1500℃で熱処理を行う。さらに熱分析,X線回折,IRにより熱分解過程を調べた。 以上の結果、ホウ酸ーグリセリン縮合物より窒化ホウ素,炭化ホウ素の合成に成功した。またホウ酸塩と数種のジオールの脱水縮合物の合成においては1,3ーブタンジオールーメタホウ酸ナトリウム系において,乱層構造のBNと共に低結晶性ながらhexagonal,rhombohedralのBNの生成をX線回折により確認した。また前駆体中に窒素を含む化合物としてジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを用いた縮合物からの窒化ホウ素の合成にも成功した。 本研究を多くのジオール,ポリオールに進め、前駆体の分子構造と生成する窒化物,炭化物との関係、さらに熱分解機構について62年度以降研究を進める予定である。以上の結果については、1986年以降11件の研究論文として発表している。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)