Project/Area Number |
61560046
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物保護
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
本山 直樹 千葉大, 園芸学部, 助教授 (20124662)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ピレスロイド抵抗性 / 神経感受性 / kdr / イエバエ / 電気生理 |
Research Abstract |
ピレスロイド抵抗性である益子系、益子-res 10系,kdr系・super-kdr系および感受性であるCSMA系イエバエに対する神経感受性をイエバエの胸部神経節に数種ピレスロイドとDDTを処理し、腿節の運動神経の反応を電気生理学的に定量し比較した。日本産イエバエ(益子系,益子-res 10系)の神経節のDDTならびに供試したすべてのタイプ【I】,タイプ【II】のピレスロイドに対する感受性は、CSMA系に比較して著しく低かった。益子-res 10系の神経の感受性は、kdr系およびSuper kdr系におけるものと同様であった。抵抗性系統間で、神経節のピレスロイドに対する反応に量的な差が見られたが、DDTに対する反応には抵抗性系統間で差は見られなかった。 酸化酵素阻害剤ピペロニルブトキサイドやDDT脱塩酸酵素阻害剤DMCを益子-res 10系の神経節に前処理しても、運動神経における反応出現時間やインパルス頻度に影響を及ぼさなかった。したがって、他のメカニズムが関与している可能性も否定できないものの、日本産イエバエ益子系における神経感受性の低下はそれらのピレスロイド抵抗性およびDDT抵抗性に重要な役割を果たしていると考えられた。
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