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細胞遺伝学的にみた有用針葉樹の種の識別とその類縁関係

Research Project

Project/Area Number 61560176
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 林学
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

馬場 繁幸  琉大, 農学部, 助手 (30117585)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中須賀 常雄  琉球大学, 農学部, 助教授 (40045133)
Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywordsマツ科 / マキ科 / 核型分析 / 分染 / Ag-I法 / NOR / 核小体形成部 / 核小体
Research Abstract

トドマツ(Abies sachalinensis),アカエゾマツ(Picea glehnie),リュウキュウマツ(Pinus luchuensis),アカマツ(P.densiflora),クロマツ(P.thunbergii)のマツ科3属5種と、マキ科マキ属のイヌマキ(Podocarpus machophylla)の計6種の針葉樹を材料として、常法による核型分析と、Ag-I法を用いたNOR(核小体形成部,仁形成部)および核小体(仁)の分染を行った。研究結果の概要は次の通りである。
1.核型分析の結果は、これまでに報告されている結果と概ね一致していた。しかし、マツ属3種については、研究者によって二次狭窄を有する染色体数に議論のあるところであるが、これら3種の二次狭窄を有する染色体数は、6対とみなすことが妥当であることが明らかになった。
2.供試樹種すべてについて、Ag-I法を用いて間期核の核小体と細胞分裂中期の染色体上のNORが分染でき、これまで報告されているスギ科などの針葉樹にくらべ、その構成種が極めて多いマツ科,マキ科でもAg-I法を用いたNORと核小体の研究が可能であることを新たに明らかにできた。
3.供試樹種の二次狭窄はNORとして機能しており、しかも間期核の核小体の最大個数はマツ属でも12個とNORの数に対応していたことから、NORの機能的な抑制は生じていないものとみなせた。
以上の結果と、私達が既に明らかにしてきたスギ科などの染色体に関する研究結果とから、針葉樹の染色体からみた種の識別と類縁関係の研究には、核小体の数、すなわちNORの位置と数も利用可能であり、しかも針葉樹の種の分化では、これまで指摘されていたような単なる染色体数の増減だけではなく、(1)NORの増減と染色体数の増減が生じた分化,(2)染色体数の増減なしにNORの増減が生じた分化,(3)NORの増減なしに染色体数の増減が生じた分化の3通りがあるものと推察できた。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 馬場繁幸: 林学会誌.

    • Related Report
      1986 Annual Research Report

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Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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