Project/Area Number |
61560266
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農業土木
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小谷 佳人 鳥取大学, 農学部, 教授 (90032078)
|
Project Period (FY) |
1986 – 1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1987: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 分散係数 / 水分拡散係数 / 不飽和透水係数 / 土壌水分特性曲線 / 塩挙動 / Breakthrough Curve |
Research Abstract |
塩挙動を解析するには土壌水の挙動も同時に考えねばならない。したがって、本研究において取りあずかった土壌物理定数は主として塩挙動の解析に必要な分散係数であるが、その他にも不飽和透水係数,水分拡散係数,土壌水分特性曲線(pF〜水分関係)を取りあげた。これらの土壌物理定数の決定評価には多くの因子が影響し、たとえ同一土壌であっても一つの値で以てそれを決定評価することは出来ない。不飽和透水係数,土壌水分特性曲線については砂丘圃場を対象として現位置状態での土壌水分吸引圧測定とその値を利用しての算定を試み、砂丘畑での測定には気温,地温の温度が大きく影響することを明らかにし、これを考慮した補正式を提案して、これを基にした不飽和透水係数算出を試みた(研究発表の記載論文を参照)。また、これらの土壌物理定数の値と塩濃度(NaCl,Ca【Cl_2】を使用、SAR値0,10,∞)との関係について、砂丘土,マサ土を使用し、主として遠心法により塩の影響を実験検討したが、その影響による相異は見られなかった。塩挙動の解析には土壌の分散係数が必要となる。しかし、分散と拡散との用語の定義に混乱がみられ、これが塩挙動解析の基礎式に関係し、用語の定義の整理が必要である。この整理を試み、マサ土を使用して塩濃度(前述)による分散係数の測定を行った。定常法による Breakthrough Curveの解析と非定常法のSmiles et al.法により行った。その結果は間隙水速度を変数とする指数曲線として整理,評価することが出来るが、結果には同一土壌であっても土壌中の水分状態,飽和,不飽和の状態が影響し、また測定上の問題として土壌柱の長さ、排水量測定時間の長短,カラム上の水深などがあり、これらの問題解決が必要である。今後、これらの点を実験検討する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)