鶏骨髄骨の形成及び吸収が卵殼不良卵(軟卵,薄卵殼卵)の発現に及ぼす影響
Project/Area Number |
61560297
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
畜産学(含草地学)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
楠原 征治 新大, 農学部, 助教授 (80018788)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 産卵鶏 / 骨髄骨 / 軟卵 |
Research Abstract |
小腸から吸収されたカルシウムの大部分は産卵期に形成される鳥類雌の特異組織である骨髄骨に蓄積され、その後卵殻のカルシウムに利用される。しかしながら、カルシウム沈着が不十分な卵殻質不良卵は骨髄骨から卵殻へのかしながら、カルシウム沈着が不十分な卵殻質不良卵は骨髄骨から卵殻へのカルシウムの供給、すなわち骨髄骨の吸収が行われていない可能性がある。本研究では卵殻質不良卵を産生するニワトリ(軟卵産生鶏)の骨髄骨の態度を組織学的、組織化学的およびX線学的に調べ、さらにカルシウムの輸送に関与するCa-ATPase活性を小腸および卵管子宮部について組織化学的に調べ、正常卵を産生するニワトリ(正常卵産生鶏)と比較検討した。得られた成績は次のとおりであった。1.正常卵産生鶏に比べ、軟卵産生鶏の骨髄骨は幅が厚く、骨髄腔内に過度に形成され、しかも骨基質は不規則にわん曲した層板構造を示した。2.軟卵産生鶏の骨髄骨表面に出現する破骨細胞は、正常卵産生鶏と比較して数が少なく、扁平で萎縮し、骨吸収の示標とされているAcid phosphatase活性が弱かった。一方、骨芽細胞は肥大し、骨形成の示標であるAlkaline phosphatase活性が強かった。3.軟卵産生鶏の骨髄骨の基質組成は、正常卵産生鶏とは逆にコラーゲン線維が多く、酸性粘液多糖類が著しく少なかった。4.軟卵産生鶏の骨髄骨のX線吸収度は正常卵産生鶏よりも一般に高く、石灰化が著しかった。5.軟卵産生鶏のCa-ATPase活性は、小腸表面上皮細胞において正常卵産生鶏と同様に強かったものの、卵殻形成に必要なカルシウムを分泌する卵管子宮部管状腺細胞では正常卵産生鶏に比べ著しく弱かった。6.以上のことから、軟卵産生鶏では小腸のカルシウムの吸収輸送は正常であったが、骨髄骨の吸収が不活発で、骨髄骨におけるカルシウムの放出が低下していた。その結果、卵殻形成のためのカルシウムが骨髄骨から卵管子宮部に供給されず、卵管子宮部のカルシウム輸送も低下していることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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