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野外ニワトリに発生した腎腫瘍に関する病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 61560343
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 基礎獣医学
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

佐藤 昭夫  山口大, 農学部, 教授 (10011850)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 誠  山口大学, 農学部, 助手 (80035112)
後藤 直彰  山口大学, 農学部, 助教授 (70011989)
Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords腎芽細胞腫 / ニワトリ / トランスフォーミングウィルス
Research Abstract

ニワトリに自然発生した腎腫瘍12例につき病理学的,微細形態的に検討し、このうち4例の凍結保存腫瘍組織乳剤ををニワトリに接種し、腫瘍誘発を試みた。腎腫瘍は組織学的にいずれも腎芽細胞腫で、山口県下の養鶏場より得た廃鶏483羽中に発見したものである。
これら12例を尿細管様構造が著明な上皮型(4例)と間葉系成分に富む腎芽細胞型(8例)に分類した。上皮型は1側性または両側性白色腫瘤として認められ、他蔵器へ転移している例もあった。組織学的には大小不同,不整形管腔が密在し、管腔上皮の重層化も顕著であった。基底膜形成は部位によって不完全であった。微細形態的には平滑な細胞体が接着斑によって連結し、微織毛に被われた管腔を形成していた。腎芽細胞型では多くが両側性で、腎表面に隆起する数個の白色腫瘤として認められ、出血部も多くみられた。組織の大部分を占める細胞は立方形ないし多角形で、淡明膜を有する細胞が網工状または索状に増殖し、この中に不完全な管状構造を形成する部位が限向性に認められた。上皮に浸析する像や毛細血管網の形成もみられた。微細形態的にこれらの構成細胞は多様で、上皮および間葉系の性質を示した。
電子顕微鏡で観察した7例中5例に、腫瘍組織中にC型粒子が観察された。ウィルス粒子は細胞膜および空胞限界膜からの出芽が高頻度であったが、大小の増殖巣を作っている例もあった。この腎腫瘍12例と同時に収集した卵巣・卵管腫瘍46例中ウィルス粒子が認められた例は3例であったことを考慮して、腎芽細胞腫とウィルスとの関連性が強く示された。
4例の腎芽細胞腫凍結保存材料乳剤を接種したニワトリでは接種例全例に何らかの腫瘍性増殖が認められ、また、同じ4例を接種した鶏胚線維芽培養細胞から、1例にトランスフォーミングウィルス(NK24様)が分離された。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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