Neoplastic angioendotheliosisの免疫病理学的研究
Project/Area Number |
61570153
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 茂郎 東大, 医科学研究所, 助教授 (30010424)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / 血管 / リンパ球 / 第【VIII】因子 / Bリンパ球 |
Research Abstract |
Neoplastic angioendotheliosis(NAE)の腫瘍細胞の性格を知ることを目的に研究を行った。NAEであることが疑われた症例の生・剖検組織標本を全国9施設から15例分提供いただき、これの未染色切片に対して抗Bリンパ球抗体,抗Tリンパ球抗体他を用いた免疫組織学によって腫瘍細胞の性格の同定を試みた。用いた切片は15例20種、用いた抗体は抗B抗体としてLN-1,LN-2,MB-1,MX-PanB,抗T抗体としてMT-1,UCHL-1,抗白血球抗体としてLeukocytecommon(LC),他に抗血小板抗体として抗Factor【VIII】抗体の計8種、用いた手技はABC法である。結果としてNAE20種の切片のうち18種にLC,LN-1,MX-PanBが陽性に、16種にLN-2が陽性に、12種にMB-1が陽性であり、一方MT-1,UCHL-1,抗Factor【VIII】に陽性のものはなかった。この結果はNAEの本態が血管系の腫瘍ではなくBリンパ球の腫瘍であることを示すと判断された。同時に行ったこれら標本の光顕的観察では、NAEの腫瘍細胞の形態が症例間で酷似していることが示された。このことは本腫瘍がBリンパ球腫瘍一般がもつ特性を基礎にもつものではなく、B細胞のうちの特殊な分化成熟の一時点がもつ特性を基礎にもつものであることを示しているように判断された。以上の結果は、NAEに関する従来からの我々の考えを裏づけるものであり、またNAEの治療法としてはhigh grade malignancy群に属するB細胞性リンパ腫としての治療が推賞されることを示していると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)