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¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
磁場の生体への影響についてヒトリンパ球を用いてin vitroで細胞遺伝学的見地から検討を行った。(【CO_2】incubator,顕徴鏡を下記いずれの場合にも使用) 磁場による染色体姉妹染色分体変換(SCE)の誘発性の検討: 健常な成人男子より採血した全血を、Go期に1.4Teの実験用NMRに暴露させSCEの誘発を検討した。また、99KG(0.99Te)の永久磁石に培養時間中(72hr)暴露させた群も構成し、磁場によるSCEの誘発性の有無について検討した。その結果、両方の実験ともにSCEについては対照(非暴露)との間に有意な差は認められなかった。 磁場と既知変異原物質との複合影響について(SCEを指標として):既知変異原としてはEMS(エチルメタンサルフォン酸)を用いた。健常男子より採血した全血を培養液に加え、EMSを0,25,50,100μg/ml添加した4群を構成した。磁場としては9.9KGの永久磁石を用い72時間の全培養時間中暴露を行なった。その結果、EMS0(μg/ml)では非暴露群 7.74±0.59,暴露群8.82±1.02,EMS25(μg/ml)では非暴露群10.43±0.69,暴露群14.25±2.11,EMS50(μg/ml)では非暴露群15.40±0.94,暴露群 16.00±1.49,EMS(100μg/ml)では非暴露群18.75±2.16,暴露群20.80±0.90,でいずれの場合にも磁場暴露群で高い値となったが、両群間に有意差はなかった。 ダウン症由来培養リンパ球でのSCEの誘発性の検討: ダウン症由来培養リンパ球を用いて(2)と同様の検討を行ったところ、非暴露群と暴露群とで有意な差は認められなかった。 細胞分裂動態についての検討: 細胞分裂動態には上記のいずれの場合にも差は認められなかった。
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