VDT画面注視における瞳孔調節および眼球運動に関する研究
Project/Area Number |
61570272
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
公衆衛生学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
戸田 安士 名大, 国立大学(その他), 教授 (30023758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮尾 克 名古屋大学, 医学部, 講師 (70157593)
伊藤 章 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (50023544)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 瞳孔径 / VDT / 輝度 / 色対比 / 発光面績 / CRT / 表示スピード / 画面極性 / pupil size / luminance / colour contrast / lighting area / display speed / display polarity |
Research Abstract |
VDT画面の文字の輝度や色調、背景輝度はさまざまである。改良型の陽画表示(白い背景に暗い文字)の導入も始っており、この平均輝度は高い。一方、VDT作業には、帳票・原稿類があり、この平均輝度も高い。このような異なる輝度をもつそれぞれの視対象への適応は瞳孔調節によって行われる。そこで瞳孔調節への負荷を客観的に評価し、VDTをめぐる最適視環境を明らかにすることが本研究の目的である。陰画表示において、瞳孔面績を決定する高輝度視対象物の最小面績について検討した。平均輝度が低く、中心視野のみ高輝度の場合の瞳孔調節について瞳孔面績計によって定量的に検討した。さらに、緑色と白色との瞳孔への影響の比較を行った。 その結果、VDT画面の背景が暗い場合に、中心部輝度・面績と瞳孔面績の関係は12名の被験者で非常に共通したパターンがあることが明らかとなった。陰画表示の中心部に文字を表示し、その表示スピードと瞳孔面績の関係については、文字が静止している状態がもっとも縮瞳していた。これも12名に例外がなかった。緑色と白色との瞳孔面績に与える影響の比較では、陽画表示の場合は違いがなかった。しかし陰画表示(背景が暗い)の場合、白色は38ntの輝度で、緑色は28ntの輝度であり白色の方が高い輝度であったにもかかわらず、緑色の方が縮瞳する傾向があった。そもそも輝度は視感度によって訂正されているはずなのに、こうした結果がでたのはCRT画面の眼に対する影響が特殊であることによる可能性がある。瞳孔面績計は種々のCRT画面の視覚負担を評価するために有用であった。
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Report
(1 results)
Research Products
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