培養ヒト表皮細胞によるコラーゲン合成およびその制禦機構の解明
Project/Area Number |
61570499
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
多島 新吾 慶応大, 医学部, 講師 (60129525)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 克巳 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20130354)
仲 弥 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00129553)
西川 武二 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50051579)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | ヒト表皮細胞 / コラーゲン合成 |
Research Abstract |
ヒト表皮細胞(SV40transformed keratinocyte)を培養し、confluentとなった状態で【^3H】プロリンをとりこませ、培地画分、細胞画分より合成タンパクを回収した。各画分を加水分解後、【^3H】hydroxyproline,【^3H】proline量をHPLCで測定した。その結果、細胞画分に比し培地画分に多くのコラーゲンが分泌されていることが判明した。合成タンパクを細菌コラゲナーゼ消化後SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動にて分析するとcollagenousなタンパクは190kdでペプチン消化により、主に140kd,10kd,8kdのタンパクとなった。以上の結果より【I】型,【III】型,【V】型のコラーゲンは否定され、【IV】型コラーゲンの可能性が考えられた。さらに抗ヒト【IV】型コラーゲン抗体でimmunoprecipitationさせると190kdのタンパクのみが沈降した。以上の結果より、ヒト表皮細胞は【IV】型コラーゲンを活発に合成していることが判明した。またヒト表皮細胞よりmRNAを抽出し、ヒト【IV】型コラーゲンcDNAとハイブリダイズさせると、少くとも2種類の分子量のRNAが認められた。今後cDNAを用いて分子レベルで【IV】型コラーゲンの合成機構を解明していく予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)