膵外分泌細胞の細胞内機構-新しい膵イメージングの為の基礎検討-
Project/Area Number |
61570510
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安達 秀樹 京大, 医学部, 講師 (80093178)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤林 康久 京都大学, 医学部, 助手 (50165411)
野口 正人 京都大学, 医学部, 助手 (00127119)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 遊離膵腺房 / CCK受容体 / ムスカリン様受容体 / 受容体相互調節 / TPA / Protein Kinase C / フォスフォリパーゼ【A_2】 / CDP-Choline |
Research Abstract |
1.遊離膵腺房受容体の調節:膵外分泌のCa依存性刺激剤であるCholeoystokinin(CCK)とAcetylcholine(ACh)の間には特有の分泌調節機構が知られ、一方の高濃度の存石下では他方の低濃度による分泌の抑制が観察されて来た。両者の受容体が独立であるところからこの現象は従来受容体以後の細胞内機構の段階で発現すると考えられた。本研究では我々はCCKとAChの高濃度が存在する事によって他方の受容体結合が抑制される事を明らかにした。この結合の抑制は共に各々の受容体の高親和性結合部位の消失による点で類似している。両者が他方の受容体結合を抑制する濃度は、各々が細胞内で、Protein Kinase Cを活性化するP-I代謝回転産物の1つDGを増加させる濃度とよく一致しており、又、直接にProtien Kienase Cを活性化する外因性TPAが、両受容体結合に同様の抑制を示すことからProtein Kinase Cの関与が強く示唆された。 2.遊離膵腺房からの消化酵素分泌機構i【^πCa】依存性刺激剤による膵外分泌機構には細胞内カルシウムの変化が関与することが知られているが、それ以外の機構については不明の点が多い。本研究で我々は、膜リン脂質代謝酵素の一つであるphospholipaseA2(PL【A_2】)の阻害剤であるCDP-Cholineが、CCKやAChの生理的濃度域での分泌作用を特異的に抑制することを明らかにした。PL【A_2】の活性化によって膜リン脂質から主としてアラキドン酸が遊離されると考えられ、今後アラキドン酸の代謝がCCKやAChの作用機構にどのように関与するかが検討されなければならない。3.膵イメージングの基礎検討:我々はZn錯体が膵によく集積しCCKによって特異的に排泄されることを明らかにして来た。本研究ではZn-EDDAがマウスに移植されたエールリッヒ腫瘍によく集積するが対肝比において正常膵よりは低い事を明らかにした。膵腫瘍においては正常膵とは異るCCKによる排泄動態が考えられるので、今後の検討による新知見が期待される。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)