デジタル画像処理法を用いた神経原線維変化の立体構造に関する研究
Project/Area Number |
61570527
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
深津 亮 札幌医大, 医学部, 講師 (10113614)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 直彦 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20000987)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | Alzheimer disease / PD-complex / NFT / PHF / computerized digital processing / diffraction / negative staining / ultrastructure / substructure / monoclonal antibody |
Research Abstract |
脳の老化の原因を明らかにするため重要であり未だに未解決の点が多い神経原線線変化(NFT)の超微構造を解明するため新しく有力な方法であるデジタル画像処理法を通常超薄切片法と精製NFTのネガティブ染色法による観察に応用し、趣々の疾患のNFFの構造を比較した。 通常切片はアルツハイマー病(Alz)とPD-complexより作成した。デジタル画像処理を施し回折像を求めると両疾患とも特有の層線が認められた。このことは、ら線状の構造物であることを示しており、逆変換による再生像では、2回転対称体であることが明らかにされた。この知見は既に報告した。しかし両疾患のNFTのビッチには相違があり、それが疾患による差なのか否かを現在成人Down症を含め詳細に検討している。 ネガティブ染色による観察も既に終え、PD-ComplexのNFTの超微F構造と思われるPHFの鎖側様の球状構造物を観察した結果を報告準備中である。このネガティブ像に画像処理を行ったところ、これまでに記載のない超微F構造(3本の細線維よりなる構造や数珠状構造)が見られたが、多数例での検討が必要であるため現在PD-Complex脳からのNFTについて検討中である。さらに今後は同様の方法でAlz,Down症についても比較検討する。 PHFの抗原決定基の配列を決定すべくPD-Complex脳よりNFTを精製してモノクローナル抗原の作成を試みた。第1回目は失敗に終っが、現在、蛍光抗体法によってNFTと反応すると思われる陽性クローンの作成に成功したと思われる。しかし現在のところ、その詳細な性格の分析には至っていず、今後、PAP法、SDS-PAGEを用いてその性格を明らかにし、その後、金ソルを用いてPHFに反応させ抗原決定基の配列の空間構造を解析し、種々の疾患のNFT(PHF)のそれに相違があるかどうか比較を行う予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)