Project/Area Number |
61570559
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
小谷 富男 宮崎医大, 医学部, 講師 (10161936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 幸哉 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 教授 (00001917)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ヒト甲状腺ペルオキシダーゼ / cDNA / スプライシング |
Research Abstract |
1.ヒト甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)cDNAのシークエンスとTPOの一次構造:Graves病患者甲状腺から抽出したmRNAを用いλgt11をベクターとしてcDNAライブラリーを作製した。当初、計画通り抗体プローブによりライブラリーのスクリーニングを行ったが、非特異的結合の可能性を除去出来ないため、TPOのトリプシン分解物から4本のペプチドを分取し、そのアミノ酸配列から3種類の核酸プローブを作製し、スクリーニングを行った。最終的に3,048ヌクレオチドからなるcDNAを得た。これは933アミノ酸からなる分子量103,026daltonsの蛋白をコードすると考えられた。Asparagine-linked糖鎖付着可能部位は5ケ所存在した。 2.染色体mapping:ヒト-ハムスターおよびヒト-マウスhybrid cell linesから得たDNAを用いてTPOをコードする遺伝子の染色体上での位置を検討したところ、第2染色体短腕のcentromere近くと考えられた。 3.2種類のmRNAs:cDNAライブラリーのスクリーニングから2種類のcDNAが得られた。検討の結果、短いcDNAは5′側から605塩基対までは長いcDNAと一塩基対の違いを示すのみであるが、途中で171塩基対が欠除した。この171nucleotideは5′側にGT,3′側にAGの配列を持っており、スプライシングにより短いmRNAが出来た可能性が強い。171uncleotideは57アミノ酸からなるペプチド(6,282daltons)をコードしており、ヒトTPOが107/100Kdの2種類の蛋白からなる事実を明快に説明しそうである。
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