Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1987: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
昨年度の血漿中K^+イオンの除去に続いて, 本年度は血漿分画分離装置の作製と, それにより分離された分画の性状について検討することにした. 分離装置を作製するためにあたっての問題は, 最初, 使用を予定していたヴィタファイバー3P10(アミコン社)の内腔容積が, 実際に使用してみると, 200mlと大きすぎることであった. このため容積30mlの特注品を作製中である. そこで, 撹拌型濾過装置にて平均孔径おのおの20〓, 30〓, 50〓の限外濾過メンブレンを組み合わせ血漿分画分離装置を作成した. ラットの大動脈を6時間遮断した後解除し0.2μmの孔径をもつマイクロフィルテーションにて下大静脈より血漿を採取し, この血漿を血漿分画分離装置にて, 分子量にして10^4以下, 10^4〜5×10^4, 5×10^4〜10^5, 10^5以上の4群の血漿分画を得ることに成功した. 4群の血漿分画について, これらを正常ラットに静注し, 血圧の変化, 観察した. その結果, いづれの分画も血圧を低下させる作用を示した. 今後, K^+イオンを除去したおのおのの分画について検討することが, 長時間連続投与した場合の尿量の変化, 臓器障害について検討することが必要である.
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