エキノコックス症に対するモノクロナル抗体の作成と臨床応用
Project/Area Number |
61570628
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宇根 良衛 北海道大学, 医学部, 助手 (60176716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内野 純一 北海道大学, 医学部, 教授 (40000989)
秦 温信 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (10113606)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | エキノコックス症 / モノクロナル抗体 / 血清診断 / イメージング / 血中抗原 |
Research Abstract |
1.本施設では北海道におけるエキノコックス症のほとんどすべての症例治療にあたり、また集検を積極的に行ってきた。60年度は26例、61年度は10例の本症の入院患者を扱い、肝切除を施行した。 2)内野は本症の治療成績及び病態の特徴を解明し、1985年国際包虫症学会において発表した。さらにコットンラットにエキノコックスシスト内容を移植することにより肝エキノコックス実験モデルを作成することに成功し、1985年6月および1986年6月に日本肝臓学会において発表した。 3.宇根等は、エキノコックス症に対するモノクロナル抗体を作成し、それがヒトおよびラットエキノコックス病巣に特異的に結合することを組織化学的に証明し、「外科治療」54巻5号に発表した。さらにラジオアイソトープラベルのモノクロナル抗体が、コットンラット病巣に集積することを証明し、1986年第27回日本消化器外科学会において発表、臨床応用の可能性を示唆した。 4.宇根等はウェスタンブロット法により、確立したモノクロナル抗体5種類がコットンラットシスト抗原と反応することを証明した。抗原の分子量決定に向けて更に検索中である。 5.【^(125)I】ラベル抗体を用いてエキノコックス症患者血清中の抗原を検出するシステムを確立すべく、抗体の精製よび【^(125)I】ラベルの至的条件を検索中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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