Project/Area Number |
61570631
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
坂庭 操 筑大, 臨床医学系, 講師 (40134233)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1986: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 直腸肛門内圧検査 / 直腸粘弾性 / 直腸貯溜能 / 直腸のコンプライアンス / 排便機能評価 / microcomputer / リニアパルスモーター |
Research Abstract |
本研究の目的は直腸の粘弾性特性の測定を簡便、安全にしかもリアルタイムで測定する方法を開発し、排便機能検査法として確立しようというものであり、以下の成果をあげた。方法 1.Probe ポリエチレン膜を用い円筒形で皺を多く持つProbeを作製した。これは拡張時にも皺が残りprobe自体が張力をもたない為材料自体の特性の測定に関与しないという特徴がある。2.モデル 直腸の教学的モデルとして1つのバネK1と、バネK2とダンパーDが直列につながったものとが並列に加わったモデルを設定した。3.手技 直腸内にprobeを挿入しmicrocomputerによってステツピングモーター(リニアモーター)付注入器を駆動する。programに従ってprobe内に水を注入、排水しながらprobe内圧を測定する。同時に数学的モデルが結果を良く近似するようにcomputerによってパラメーターを計算してゆく。注入器のコントロール、過大圧検出監視、計算のすべてをcomputerが処理する。4.測定program probe内に水を3mlずつ段階的に注入する。各段階で15回ずつ1mlを更に注入、排水する。 結果 雑種犬を用いて測定実験を行った。静的弾性要素K1は直腸の周長Lの2次関数で良く近似できた。動的弾性要素K2はLが6cmまではあまり変化せず、6.5cm以上では指数関数的に増加した。粘性要素Dは注入開始時に大きく不連続点があり、Lが6cmまではあまり変わらず、6.5cm以上では急激に増加するがある範囲内でばらつくという傾向がうかがわれた。これらから、直腸の粘弾性特性は静的、動的特性共に直腸の伸びに対して非線形に変化することが明らかになった。また求められたパラメーターを用いてsimulationを行ったが、実際の測定結果と良く一致し、今回設定した数学的モデルおよびパラメーター推定法が適当であり、この新しい方法が直腸の粘弾性特性の測定法として優れていることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)