Project/Area Number |
61570747
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
麻酔学
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
河野 克彬 兵庫医大, 医学部, 助教授 (80030881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村川 和重 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70104263)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | vasopressin / HNC / 組織潅流 / acetylcholine / buprenorphine |
Research Abstract |
体重約200gの雄性Wistar系ratを断頭後、視床下部-下垂体後葉複合体(HNC)を切離し、容積1mlのculture chamberに入れ、37℃下にEagle MEM溶液(pH7.4,osm285mOsm/l)で1.2ml/10分の速度で持続潅流し、fraction collectorにより10分毎に潅流液を集め、HNCからのvasopressin(Vp)分泌量を測定した。また潅流回路中の人工肺を通じ95%空気-5%炭素ガスの混合ガスを流し、culture chamberへ直接別回路からtest液やcontrol液の注入を行った。結果は以下の通りである。1.Vp基礎分泌量:潅流開始から約180分で安定したが、26.0±30.6pg/10分(n=36,平均値±S.D.)と個体間のバラツキが大であった。2.Acetylcholine(ACh)に対する反応:control期とACh(【10^(-4)】M)期を各30分づつ交互に繰返し検討したところ、1回目18.1±8.6→24.0±7.4,2回目16.4±9.2→54.0±61.6pg/10分(n=6)とVp分泌量がAChに反応し増加した。3回繰返した場合(n=7)、1回目42.1±55.8→125.7±182.8、2回目39.6±29.9→53.7±33.1、3回目53.9±36.3→69.9±42.9pg/10分と増加した。しかしVp分泌反応の大いさは刺戟回数と一定の関係を有さなかった。3.Buprenorphine(BPR)に対する反応:60分間のcontrol期につづいてACH【10^(-4)】Mで反応性を確認(n=3,+10.3pg/10分)後、BPR2ng/mlを流したところVp分泌量は+12.3pg/10分と増加、ついでACh負荷に対して+26.4pg/10分と反応し、さらにBPR4ng/mlでは(n=3)+17.2pg/10分と増加、AChにも+20.8pg/10分と反応した。BPR5ng/mlでは+162.3と増加、AChにも+27.7pg/10分と反応した(n=6)。以上よりBPRにはHNCからのVp分泌を刺戟し、AChに対する反応を抑制しないことが示唆された。さらに他の麻薬拮抗薬や麻薬について検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)