Project/Area Number |
61570754
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加納 勝利 筑大, 臨床医学系, 助教授 (40110499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 悟 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70168194)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 癌の新しい治療法 / 膀胱癌の集学的治療法 / 動注療法 / 温熱療法 / 下殿動脈動注療法 / 膀胱癌の術前補助療法 |
Research Abstract |
1.対象症例;膀胱全摘除術の適応となる膀胱癌患者14症例を対象とした。年令は50才〜79才で、平均65.4才。分化度【G_3】が12名、【G_2】が2名で、深達度は【T_4】が1名、【T_3】が9名、【T_2】以下が4名であった。 2.治療方法;(1) 殿部に皮膚切開を加え、下殿動脈内に動注カテーテルを挿入し、先端を膀胱動脈への分枝部により上方に留置し、他端を皮下を通して前胸部に出し、週2回,合計8〜22回の長期動注療法を施行した。動注抗癌剤はCDDP10〜20mgずつ、合計50〜350mg(平均158mg)、ADMは10〜20mgずつ、合計40〜360mg(平均145mg)を併用した。 (2)RF波13.56MHzのノバサームIH500を使用し、週2回、動注療法と同時併用し、合計5〜23回(平均13.9回)、1回1時間ずつ膀胱内温度を41〜42℃に加温した。4例は2000〜4000radの放射線を併用。 3.治療効果;治療による腫瘍の縮小率が50%以上の有効例は12例で、有効率は85.7%であった。このうち1例がCRで、8例が組織学的にわずかに残存していてCRに近いもので、合計9例64.3%がほとんど腫瘍の消失を認めた。MRの無効例は【T_4】が1例、【T_2】が1例で、2例とも【G_3】であった。9例が治療後に膀胱全摘除術を施行し、全例再発なく生存中である。2例が膀胱部分切除術を施行し、再発なく生存中である。3例はTURのみで観察中であるが、1例は大動脈周囲リンパ節移転により、1年7カ月後に癌死した。副作用はCDDPを1回20mg使用した症例で軽度の嘔吐を認めたことと肛門、会陰、陰茎らに軽度のビランを3例に、坐骨神経痛を1例に一過性に認めたのみであった。 4.結論;膀胱全摘除術の適応になる膀胱癌に対して、術前の集学的治療法としては副作用がきわめて少なく、かつ治療効果も満足できるもので、現在では最も優れた治療法である。
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