Project/Area Number |
61570755
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
安田 耕作 千葉大, 医学部, 講師 (70009710)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 高令者の排尿障害 / 神経因性膀胱 / 尿閉 / 尿失禁 / 脳梗塞 / 痴呆 / 尿流動態検査 / 無抑制膀胱 |
Research Abstract |
昭和61年に60才以上の高令者に(約100名)神経学的診察、問診および尿流動態検査を施行した。この内老人性痴呆患者は10名であった。脳梗塞患者は26名であった。以上の36名の患者の2/3は主訴に尿失禁を訴えており、尿流動態検査では無抑制膀胱であり核上型神経因性膀胱が考えられた。残りの1/3は主訴として排尿困難を訴えており尿閉(種々の程度の残尿がある)状態で尿流動態検査では無抑制膀胱ではなかった。以上の36名の頭部CTには脳萎縮や多発脳梗塞、paraventricalar lucensy 等の所見が極めて高率に認められ高令者の排尿障害は中枢神経系の障害が重要な役割を演じていることが示された。残りの64名は神経学的に正常か糖尿病や腰椎ヘルニアといった末梢神経障害による神経因性膀胱患者であった。これらの症例では尿失禁を訴えるものは少なく多くは排尿困難を訴え尿閉状態であった。前立腺肥大症、前立腺癌、膀胱頚部硬化症といった高令者の下部尿路通過障害が、これらの患者では主役を演じていることが尿流動態検査を含む諸検査で示された。神経学的にも下部尿路の異常もない患者で(10名)で30%以上に無抑制膀胱が認められたがこの成積は普通成人の無抑制膀胱の頻度より可成り高い数値である。これは今回の検策方法では判定できないその他のfactor(age factor等)によるものであり、今後検策方法を改良しなければならない点である。高令者痴呆患者で尿流動態検査が疼痛の為施行し得ない場合が多くあった。膀胱内圧成績を判読するのも難しい状態であり、この点では従来の尿流動態検査法を代えなければならない時期になっている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(8 results)