Project/Area Number |
61570756
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東原 英二 東大, 医学部, 講師 (00092312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 登志 東京大学, 医学部, 助手 (70107605)
武内 巧 東京都立府中病院, 医員
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | ○腎硬化症 / ○尿路感染症 / ○低蛋白食 / ○スロンボキサン |
Research Abstract |
〔1〕1腎と他側腎2/3摘除(5/6腎摘除群)の腎不全モデル、低蛋白、正常食、高蛋白食で飼育。4週間後での血清クレアチニンは0.70±0.20,1.10±0.18,0.67±0.03mg/dl,クレアチニン・クリアランスは0.39±0.12,0.25±0.02,0.29±0.05ml/min/100gBWであり、三群間に有意差は認められなかった。しかし、尿中蛋白排出量は、各々5.7±0.8,75.7±30.8,50.3±31.2mg/dで、従来いわれているように、低蛋白食にて減少する傾向がみられた。 そこで、スロンボキサン【A_2】の合成阻害剤であるOKY-046Naを飲水中に3mg/100ml混入して投与。普通食下での効果をみたが、尿中蛋白量は、38.4±13.2mg/dと減少傾向がみられたが有意ではなかった。 〔2〕1腎を摘除して、膀胱に細菌注入して作成した慢性腎盂腎炎による腎不全モデル。P.mirabilis 0.5×【10^6】コ膀胱注入して軽度の尿道狭窄を作成し、腎盂腎炎とし、低蛋白食、普通食、高蛋白食を投与して、4週目と8週目に観察。この実験では、1腎摘除のみをおこない、細菌の注入をしないで、食事性の蛋白摂取量のみを変えた3群も作った。(1)体重及び腎重量/体重の比.感染の有無にかかわらず、低蛋白食群で低い傾向にあった。(2)血清クレアチニンは、感染症をおこした各群では、0.96±0.04,1.45±0.09,3.31±0.34と低蛋白食により低いことが判った。尿路感染症をおこさない各群では、0.53±0.01,0.75±0.01,0.84±0.02とやはり低蛋白で低い傾向がみられた。(3)クレアチニン・クリアランス値は、尿路感染をおこしている群で低下がみられたが、1439±224,840±476,548±331と、低蛋白食投与の方が、良好な結果であった。(4)尿中蛋白排出量は、尿路感染の為に増加するということはなかったが、低蛋白では、3.3±8,20±21,6.6±2.3と低下する傾向がみられた。以上より、腎盂腎炎における腎機能低下にも低蛋白食の投与は効果があることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)