硬膜外カテーテル電極を利用したDSD発生機序の解明と治療法に関する研究
Project/Area Number |
61570770
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
白岩 康夫 福島県立医科大学, 泌尿器科学教室, 教授 (40045604)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正人 福島県立医科大学, 泌尿器科学教室, 助手 (20162018)
伊東 賢二 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90168344)
|
Project Period (FY) |
1986 – 1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 脊髄誘発電位 / detrusor-sphincter dyssynergia / presynaptic inhibition / DSD / 硬膜外導出法 / 神経伝達物質 |
Research Abstract |
1, 動物実験による脊髄誘発電位の起源について 陰茎背神経や四肢末梢神経刺激時に得られる脊髄誘発電位は, ヒトから得られるものとほぼ類似の波形を示し, P_1, N_1およびP_2波から成り立っていた. P_1波は電極を後根の表面におくともっとも著明となることより, 後根に流入する最初のスパイク電位であることが明らかとなった. N_1波は二重刺激に対する不応期を分析し, 脊髄内二次ニューロン, 介在ニューロンの興奮を表わすものと推定された. P_2波はモルフィンやケタミンで減少し, バルビタールで増大することから, 一次求心性線維末端に生ずる脱分極であり, presynaptic inhibitionを反映するものと考えられた. 2, 脊髄損傷動物は仙髄より上方で脊髄切断を施行すると, 全例とも膀胱・括約筋非協調運動(DSD)を示した. この場合, 脊髄誘発電位はP_2波が減少傾向を示し, 同時にDSD現象も記録されることから, DSDとは体性知覚反射のうちpresynaptic inhibitionが傷害された結果生ずるものと推定された.
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)