各種の齧歯類動物顎下腺の分泌性分節細胞における機能的特異性に関する研究
Project/Area Number |
61570845
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
|
Research Institution | University of the Ryukyus The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
岩渕 良志喜 (1988) 日本歯科大学新潟歯科部, 歯科薬理学教室, 助教授 (80095067)
福田 雅俊 (1986-1987) 琉球大学, 医学部, 教授 (90009928)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 千尋 日本歯科大学, 新潟歯学部・歯科薬理学教室, 助手 (40167789)
小杉 忠誠 琉球大学, 医学部, 助教授 (80045517)
三村 悟郎 琉球大学, 医学部, 教授 (50040514)
内藤 誠 琉球大学, 医学部, 助教授 (20049018)
|
Project Period (FY) |
1987 – 1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1987: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 齧歯類動物 / 顎下腺 / 分泌性機能分節 / 唾液 / 糖蛋白分子種 / 自律神経薬 / タチキニン類 / 糖尿病性網膜症 / 網膜光凝固療法 / 汎網膜光凝固 / 病巣光凝固 / 硝子体蛍光測定 / 福田病期分類 |
Research Abstract |
ラット、マウス、ハムスターおよびモルモットの各齧歯類動物の顎下腺分泌分節細胞における生化学的および薬理学的特性について、Microdissection法と分取した分泌生分節と各種の薬物刺激により分泌した唾液に含まれる糖蛋白分子種を比較観察する方法を用いて研究した。結果: 1.分泌性分節の糖蛋白Bandのpas染色性は、腺房ではハムスター〓ラット>モルモット【=】マウスで、顆粒管ではハムスター〓ラット〓マウスの順であった。 2.分泌性分節は、腺房ではラットとマウスおよびハムスターでいずれも130KDa、モルモットで53KDa、31KDaおよび26KDa、顆粒管ではラットとハムスターで31KDaの糖蛋白分子種が主体であった。また、マウスの顆粒管は、染色性の著しく弱い5つの糖蛋白分子種がみられた。 3.顎下腺刺激分泌唾液の糖蛋白泳動像では (1) ラットは、ピロカルピン (PIL) 、イソプロテノール (IPR) およびタチキニン類でいずれも腺房由来、フェニレフリン (PHE) で顆粒管由来、 (2) マウスハ、PILおよびIPRで腺房由来、PHEで顆粒管由来、 (3) ハムスターは、PIL、PHEおよびIPRで顆粒管由来よりも腺房由来、 (4) モルモットは、PIL、PHE、フィサラミン (PHY) およびサブスタンスP (SP) で腺房由来の糖蛋白分子種がそれぞれ主体であった。 4.顎下腺の湿重量当りの唾液分泌量は、PILおよびPHEでラット〓ハムスター>マウス>モルモット、IPRでラット【=】マウス>ハムスター〓モルモットの順であった。タチキニン類では、ラットがモルモットより多く、その他の動物で分泌がみられなかった。本研究より、齧歯類動物の顎下腺の分泌性分節細胞は、いずれも数種の特徴的な糖蛋白分子種を含み、そして、ラットとマウスの顆粒管の分子種はα-作動薬、ラットとモルモットの腺房の分子種はコリン性、β-作動薬およびタチキニン類、マウスとハムスターの腺房の分子種はコリン性、α-およびβ作動薬の投与で分泌されることが明らかとなった。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)