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橋味覚野の味覚応答ニューロンに対する内臓求心系の関与

Research Project

Project/Area Number 61570885
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Functional basic dentistry
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

北田 泰之  岡山大, 歯学部, 助教授 (80018423)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords橋味覚野 / 結合腕周囲核 / 味覚ニューロン / 肝・門脈求心系
Research Abstract

味覚における肝・門脈求心系の関与を調べる目的で麻酔したラットを用い味覚の第二次中継核である橋背側部の結合腕周囲核へ微小電極を刺入しニューロン活動を記録した。結果は以下の通りであった。
1.味覚ニューロン15個を記録した。これらのニューロンを四基本味に対する応答性で分類すると食塩,塩酸,ショ糖およびキニーネのそれぞれに最もよく応答したニューロンの数はそれぞれ11,3,1,0個であった。
2.迷走神経肝臓枝の電気刺激に誘発されるニューロン8個が見出され肝・門脈求心系のニューロンも味覚ニューロンと同じく結合腕周囲核に中継されることが確認できた。潜時は多くの場合160ミリ秒から200ミリ秒であった。
3.味覚応答ニューロン15個のうち11個の場合に門脈内へ挿入したチューブを介して高張食塩水,蒸留水あるいはブドウ糖液の注入を行ったが、いずれにも神経活動に変化は見られなかった。またこれらの味覚ニューロンで迷走神経肝臓枝の電気刺激に応じるものは見出せなかった。
4.ニューロンの記録部位を脳組織標本より同定した。結合腕周囲核の吻側部、中間部、尾側部のうち味覚ニューロンは中間部と尾側部で、また迷走神経肝臓枝の電気刺激で応じるニューロンは吻側部と中間部に存在した。従って中間部には二つの求心系のニューロンが混在することがわかった。
今回、味覚の求心系と肝・門脈求心系が結合腕周囲核で一つのニューロンへ収斂している直接的な証拠は得られなかった。しかし、本実験結果から両方のニューロンが混在している部位のあることがわかったので両求心系がこの中継核で一つのニューロンへ収斂している可能性は充分にある。今後、両求心系相互の関りを調べるにはもっと多くのニューロンを記録する必要がある。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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