Project/Area Number |
61580094
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
藤巻 公裕 埼大, 教育学部, 助教授 (80016518)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1986: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | アンダーアチーバー / 運動技能 / 治療的指導 |
Research Abstract |
この研究は運動技能が低いために体育の授業についていけない、体育集団に適応できない児童の特性を分析し、それに応じた治療的指導法の開発を目的に行なわれた。特性分析の結果、1過去における多様な運動の経験不足、2生来的な不器用、3身体の大きさ、4身体と運動用具の相対的関係、5性格に起因するもの、6養育態度に起因するもの、7強い運動恐怖心を抱くものの7種に分類された。1について…大半の児童は幼児期における運動あそびの質と量が不足している。運動技能がどの程度穫得されているかを診断し、それに応じて無理のない程度にいろいろな運動を経験させると、ある種の運動をきっかけに急速に伸びていき、ほとんどの者が良好な適応状態を示すようになった。2について…技能穫得のスピードは遅いが、その子なりに進歩することが確かめられ、十分な時間をかけることにより徐々に進歩していく姿を見守ってあげることが肝要である。3について…肥満児の場合は過剰な体重による悪影響があるため、食物摂取のしかたと運動不足にならないような2つの側面からの対策が必要である。4について…普通使用する運動用具の高さ大きさ等は調整できないものが多いが、体格に合せて調整して使用することにより、その子の能力を普通児とかわりなく発揮することができる。5について…集団にとけこめない、自分勝手といった運動技能とはかけはなれた所に問題をもっているタイプであり、運動指導においては性格的な適応を常に配慮して指導することが大切である。6について…親の子どもへの接し方に改善が望まれるタイプであり、運動指導をおこないながら親へのアドバイスをしていくと有効である。7について…多くは過去において無理な指導、乱暴な指導をうけた子である。すでにできる運動を取り上げて、徐々にスピードを増したり高くする等の方法により、恐怖感を感じさせないでくりかえしていくと有効であることがわかった。
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