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アジア太平洋岸における第四紀海岸線の研究

Research Project

Project/Area Number 61580214
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 自然地理学
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

吉川 虎雄  東京農大, 公・私立大学の付置, 教授 (20011405)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords第四紀海岸線 / 旧汀線高度 / 波蝕棚 / 地殻変動 / 完新世 / スンダ陸棚 / 中国 / 日本
Research Abstract

1.国際第四紀研究連合(INQUA)第四紀海岸線研究委員会太平洋・インド洋分科会の協力を得て収集した第四紀海岸線に関する資料を、詳細に検討して一定の様式に編集し、説明および索引地図を含めて130ページの第四紀海岸線目録を作成して、印刷した。この目録に収録された第四紀海岸線の地域でとの地点数は、ソ連太平洋岸27地点,日本679地点,中国236地点,タイ3地点,マレーシア61地点,マラッカ海峡13地点,インドネシア28地点,オーストラリア4地点,ニュージーランド96地点,フランス領ポリネシア31地点,合計1178地点である。
2.旧汀線高度を判定する場合、十分発達した波蝕棚を指標とすれば、おおむね±0.5mていどの誤差で判定することができる。しかし、波蝕棚の発達が不十分な場合や、その保存が悪い場合には、波蝕棚による旧汀線高度の判定はかなり大きな誤差をともなう。棲息深度の判明している海棲生物の遺骸による旧汀線高度の判定誤差は、一般に小さい。房総半島南東岸では、ヤッコカンザシの遺骸を用いて、±0.1mの誤差で歴史時代の旧汀線高度を判定した。
3.最終間氷期および最終氷期における旧汀線の資料が得られたのは、地域的にきわめて限られるので、これらの時期についてアジア太平洋岸における地殻変動を検討することはできなかった。完新世におけるアジア太平洋岸の地殻変動を見ると、スンダ陸棚沿岸地域が安定している。中国では、揚子江下流平野が安定しており、華北平野はやゝ沈降傾向を、遼東・山東両半島や福建・広東海岸は隆起傾向を示す。これに対して、プレート境界に位置する日本や台湾は、一般にいちじるしい隆起を示すのが特徴である。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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