Project/Area Number |
61840008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性
|
Research Institution | 富山県立大谷短期大学 |
Principal Investigator |
前沢 邦彦 富山県技短, その他, 助教授 (90099408)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 清雄 富山大学, 理学部, 教授 (20023070)
若林 繁 富山県立技術短大, 教授 (50088978)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 磁気トルク計 / 超伝導磁石 / 磁気異方性定数 / ストレインゲージ法 |
Research Abstract |
超伝導マグネットで作られる高磁場(磁場の向きは鉛直)用の磁気トルク計を試作した。基本的構造は、肉厚0.1mmのリン青銅パイプ(ドラム)に歪ゲージを貼り、このドラムを磁場の向きに垂直に支えたものである。磁場中で試料にはたらくトルクを歪ゲージの抵抗の変化量として検出する。この場合、ゲージ抵抗の変化量は、磁気トルクに比例する。 図は液体ヘリウム温度、15kQeの磁場中で測定した、Sm系化合物の磁気トルク曲線である。(磁気異方性定数は【10^6】J/【m^3】)。室温から液体ヘリウム温度までの熱サイクルに対して、トルク曲線は再現性をもち、測定感度は、磁気異方性定数にして【10^4】J/【m^3】より良いことがわかった。リン青銅の弾性定数が温度により変化するため、液体ヘリウム温度でのゲージ出力は、室温に対して15%程小さくなる。またゲージの磁気抵抗も、ゲージ出力に影響するため、測定に際しては、各測定温度での較正と、測定磁場でのブランクテストが必要である。 以上の結果、超伝導マグネットを使った高磁場での磁気トルク曲線が、本装置で十分測定できることがわかった。今後、希土類化合物等の、磁気異方性が大きく、磁化が飽和しにくい材料に対して、異方性定数の系統的な測定を行う計画である。
|