Project/Area Number |
61840015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
構造化学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小川 禎一郎 九州大学, 総合理工学研究科分子工学専攻, 教授 (50028156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河済 博文 九州大学, 総合理工学研究科分子工学専攻, 助手 (10150517)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥5,800,000 (Direct Cost: ¥5,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 光ー電子コインシデンス / 電子エネルギーロススペクトル / 同心半球型電子アナライザ / メタノール / エタノール / ベンゼン / トルエン / 電子衝撃発光スペクトル / コインシデンス / 電子ビーム / 反応素過程 |
Research Abstract |
初年度・二年度において試作した装置をさらに改良し、いろいろな測定を試みた。 1.装置の改良 試作した装置の中心は中心軌道半径30mmの同心半球型電子アナライザーと円筒形4電極レンズである。本年度において、高圧電源及びデジタルマルチメーターを補助金により購入し、電子レンズの印加電圧をより正確かつ能率的に設定制御できるよう改良した。また静電レンズの改良を行い、装置全体をマイクロコンピューター制御とした。 2.ヘリウムの測定 装置の性能検定のためヘリウムの電子エネルギーロススペクトルを測定した。アナライザーの電子通過エネルギー10eVで最高95meVの分解能を得、この装置をエネルギーロスモードで使用したときほぼ当初計画通りの性能を得た。 3.メタノール・エタノールの測定 衝突エネルギー100eV(散乱角0°、2.5°)および15eV(散乱角22.5°)においてこれらの分子の電子エネルギーロススペクトルを測定した。メタノールの100eVのスペクトルにおいて、6.5、7.4、8.0、8.8、9.8、11.4eVの位置にバンドがみられ文献をもとに帰属を行った。同様な条件でエタノールでは、6.3、7.5、7.9、9.1、10.2、11.0eVに吸収のピークがみられそれぞれ帰属を行った。 4.ベンゼン・トルエン・キシレンの測定 ベンゼンの衝突エネルギー25eV角度10°でのスペクトルには、6.4、7.1eVに強い吸収が4.0、5.0eVに弱い吸収が見いだされ、これらを順に^1B_<1u>、^1E_<1u>、^3B_<1u>、^1B_<2u>に帰属した。トルエンは6.2、6.8eVに強い吸収が、4.3、4.9eVに弱い吸収が見つかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)