体外循環システムによる抗腫瘍性リンパ球の誘導と癌治療の試み
Project/Area Number |
61870052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
折田 薫三 岡山大, 医学部, 教授 (20033053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 紀章 岡山大学, 医学部付属病院, 講師 (10127566)
阪上 賢一 岡山大学, 医学部付属病院, 講師 (40124789)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 体外循環システム / 抗腫瘍性キラーリンパ球 / レクチン固定セファロース粒子 / 腫瘍壊死因子 |
Research Abstract |
レクチンをリンパ球と培養することにより強い抗腫瘍活性を有するキラーリンパ球が得られることは広く知られている。我々はこのキラーリンパ球を体外循環システムにおいて誘導し癌治療に応用する目的で以下の検討を加えた。旭化成によって開発されたレクチンを表面に固定化したセファロース粒子とリンパ球を培養することにより、ヒト及びマウスにおいてキラーリンパ球を誘導することが可能であった。またマウスにおいてはこのリンパ球はinvivoにおける抗腫瘍効果も確認された。次にこのセファロース粒子をカラムに充満させ、ヒトのリンパ球浮遊液を通過させることによってもキラーリンパ球を誘導することが可能であった。しかしながら全血をカラムに通過させその後にリンパ球の活性を調べてみてもキラー活性の誘導は困難であった。この問題は赤血球やマクロファージ等がリンパ球とセファロース粒子の適切なコンタクトを防げている可能性が考えられ、セファロース粒子の更なる改善やカラムを通過させる条件の検討を行う必要があると考えられる。またレクチンで誘導されたキラーリンパ球はin vitroで腫瘍細胞等と刺激することによりTNFを放出することが確認された。このキラーリンパ球はキラー活性が低いものでも十分に強いTNF産生能を有していることもわかった。それ故全血をカラム通過させた時にリンパ球のキラー活性が弱くても、これを体内に帰して腫瘍細胞とコンタクトさせることにより体内でTNFが放出される可能性もでてきており、この方法は内因性のTNFを誘導する方法としても期待がもてるものと考えられる。今後は全血をカラム通過させてキラーリンパ球を誘導する至適条件を追求するとともに、内因性のTNF産生を誘導する条件についても検討を加える予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)