Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 淳三 京都大学, 医学部, 教授 (90025651)
佐々木 本道 北海道大学, 理学部, 教授 (70000817)
浜岡 利之 大阪大学, 医学部, 教授 (60028529)
早川 純一郎 金沢大学, 医学部, 助教授 (50110622)
小高 健 東京大学医科学研究所, 教授 (00012691)
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Budget Amount *help |
¥38,200,000 (Direct Cost: ¥38,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥38,200,000 (Direct Cost: ¥38,200,000)
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Research Abstract |
実験動物委員会は我が国の癌研究に使用される実験動物の質的向上を目指し,系統の維持と開発,品質管理,均質な実験動物株の分与,ヌードマウスの分与,癌研究のための実験動物に関する基礎資料の整備,肺の凍結保存,系統情報の提供などのサービス的活動を通じて癌研究の推進に寄与することを目的としている. 本年度は次のような活動を行った. (1)実験動物の基準系統の育成,維持,供給と遺伝的検査(モニタリング).(a)近交系マウス基準系統の育成,維持,供給:5人の分担者が昨年に引続き19系統の近交系マウスを維持し癌研究者に株の分与を行った. その数は51施設81系統1031匹に達した. (b)近交系ラットの育成,維持,供給:2人の分担者が18系統のラットを維持し癌研究者に分与した. 11施設18系統920匹. (c)近交系モルモット・ハムスターの育成,維持,供給:14系統のモルモットを維持し,5系統39匹を5施設に分与した. またこれらの系統の標識遺伝子の設定を進めている. ハムスター近交系についても3施設に102匹の分子を行った. 以上のマウス・ラット・ハムスター等については遺伝学的な特性検査とモニタリングのサービスも行った. (2)Comgenic,Recombinant Inbred,およびMutantマウス系統の育成,維持,供給:(a)Congenic系マウス29系を維持し73施設に43系420匹を分与した. (b)ヌードマウスとヌードラットについても維持供給を行った. 8機関に630匹のヌードマウス,ヌードラットを供給した. (3)微生物学的検査の方法の開発と実施:11感染因子の検査法を確立し研究者の希望に応じて検査を行った. 本年度は13施設から50件727検体の依頼を受けた. (4)新しいRI系統の開発,育成:腫瘍高発系Aと低発系SM/Jとの間で30系のRI系統の育成を進めており,すでにF14に達した. (5)胚および配偶子の凍結保存:従来の方法による凍結保存の実施を行うと共に体外受精による方法を開発し,よい成績を得た. (6)実験動物系統情報の配布を行った.
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