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¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
発がん性Nーニトロソジアルキルアミンは代謝活性化を受けてアルキル化活性種であるアルカンジアゾヒドロキシドに変換する. アルカンジアゾヒドロキシドにはN=N結合に関して幾何異性(E,Z)が存在するが, 遊離型では不安定であるため単離可能なカリウム塩の生物活性と化学的性質を調べた. 直接的な変異原性をサルモネラTA1535, 大腸菌WP2hcr^-およびWP2を用いて検定したところ, どの菌でもE体はZ体よりも変異原性が強かった. アルキル基を変化させたときに変異原性に及ぼす影響はE体とZ体で等しく, このアルキル基の影響がNーニトロソジアルキルアミンのαーヒドロキシ体と同様であったことから, アルカンジアゾヒドロキシドがNーニトロソジアルキルアミンのアルキル化活性種であることを支持した. 水溶液中でのニコチンアミドに対するアルキル化活性を高速液体クロマトグラフィーを用いた蛍光定量法で測定し, アルキル基がメチルのE体とZ体は同程度の活性であったが, エチルからブチルではE体の方がアルキル化活性が強かった. これらの結果よりアルカンジアゾヒドロキシドの幾何異性が変異原性の発現に強く影響することが明らかとなった. ジアルキルトリアゼン類が発がん性または制がん性を示すためには代謝活性化が必要であり, Nーニトロソジアルキルアミンと同様にαーヒドロキシ体を経由してモノアルキル体を生成すると考えられている. 1ーPーニトロフェニルー3,3ージアルキルトリアゼンの肝ミクロソームによる代謝においてαーヒドロキシ体およびモノアルキル体が生成することを確認した. また両者の直接的な変異原性をサルモネラTA1535, 大腸菌WP2hcr^-およびWP2を用いて検定した結果, アルキル基の変化が変異原性へ及ぼす影響はいずれの化合物でもアルキル化活性種であるアルカンジアゾヒドロキシドと同様の傾向を示した.
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