Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
モリス ライト マンチェスター大学, 教授
吉野 直行 埼玉大学大学院, 政策科学研究所, 教授 (50128584)
吉村 融 埼玉大学大学院, 政策科学研究所, 教授 (50008629)
田中 正躬 埼玉大学大学院, 政策科学研究所, 教授 (40197471)
手塚 晃 埼玉大学大学院, 政策科学研究所, 教授 (70125889)
高木 誠一郎 埼玉大学大学院, 政策科学研究所, 教授 (90114214)
森田 朗 千葉大学, 法経学部, 助教授 (80134344)
松村 岐夫 京都大学, 法学部, 教授 (80025147)
野口 悠紀雄 一橋大学, 経済学部, 教授 (90008649)
岡野 行秀 東京大学, 経済学部, 教授 (40012116)
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Research Abstract |
英語のESRCと共同して, 日英両国における産業政策の比較分析を行い, それを通じて問題解決型の分析枠組の開発を試みる. 具体的には, 成長戦略上重要な意味をもつ情報産業およびバイオ・インダストリー, 困難に直面している衰退産業, ならびに基礎政策としての金融行政と土地政策に的を絞り, 政策ネットワーク・モデルの再検討と, それに代るべきモデルの構築を試みる. なお, 情報産業については, 民営化のモデルとなった米国ATTの調査を併せて行う. 62年4月25ー26日, 国際文化館において本共同研究のパートナーたる英国側研究者6名を交え, 研究集会を開き, 予備調査の結果を検討, 本調査の実施方針を確定した. これに基づき, 本年度は, 以下の5分野について, それでれの分担者を定め, 政府・産業関係の動態を個別的, 実証的に分析することになった. (1)コンピューター産業の育成における政府の役割(手塚,吉村担当) (2)情報通信産業に対する規制緩和と再規制(岡野,村松担当) (3)バイオ・インダストリーにおける政府の役割(田中担当) (4)衰退産業としての鉄鋼業, 造船業に対する政策対応(森田,高木担当) (5)産業政策のインフラストラクチュアとしての金融, 土地政策(野口,吉野担当) これら個別分析の中間的な成果は, 63年3月28ー30日,オックスフォード大学で開催予定の第2回研究集会において報告に付され, さらに, Comparative GovernmentーIndustry Relationsの標題のもとに, オックスフォード大学出版会から刊行されることになる. なお, これらの個別研究と並行して, 分析枠組そのものの開発が試みられた(伊藤,ライト担当). 具体的には, 技術研究組合の評価を手掛りにして, 検討を行った結果, 政策ネットワーク・モデルに代えて, 設置法制に基礎をおく規性コミュニティ・モデルの有効性が推認された. 上記個別分析の中間的成果をとり入れつつ, この規制コミュニティ・モデルをエラボレートしていくことが来年度の課題となる.
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