Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 弘光 宇宙科学研究所, システム研究系, 助手 (80013407)
太田 茂雄 宇宙科学研究所, システム研究系, 助手 (90013680)
山上 隆正 宇宙科学研究所, システム研究系, 助手 (40013718)
藤井 正美 宇宙科学研究所, システム研究系, 助手 (20013691)
矢島 信之 宇宙科学研究所, システム研究系, 助教授 (30200489)
槙野 文命 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (60022589)
広沢 春任 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系, 教授 (50013644)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
本調査は昭和62年度日中大洋横断気球の観測データの解析, および昭和63年度日中大洋横断気球実施にあたって必要な調査,討論,検討を行う. この調査では, 両国の観測データ解析の検討, 昭和63年度の両国の観測項目の検討,送受信及び回収地点の調査,送受信系及び回収等の実施細目の討議を行い,本計画実施に必要な事項の調査を行う. 1987年度日中協同の大洋横断気球実験は,7月上旬より中国側科学者が来訪し,技術面の交流を深め,観測器の準備および調整を行った. 7月22日より放球待機状態に入ったが,本年度の異常気象のため, 最終日8月10日までに予定された4機のうち3機を放球するにとどまった. 第1号機(B.ナD215.ニD2ーC.ナ_<2.ニ>)は7月29日に,第2号機(B.ナD230.ニD2ーC.ナ_<5.ニ>)は8月3日にそれぞれ放球し,日中両国の受信も正常に行われ,気球は順調に飛翔して29日及び4日に中国回収班により,南京.東南東80kmの全壇及び杭州市西南60kmの桐廬で無事観測器を回収し成功をおさめた. 観測目的は名古屋空電研の「成層圏ー酸化窒素」および上海天文台の「銀河赤外観測」であった. 第3号機は8月10日に放球し,正常に上昇したが高度19kmで破壊したため,落下〓で観測器を志布志湾に下降させた. 鹿児島宇宙センターより回収班が出動し,観測器を回収した. 観測目的は東京天文台の「赤外恒星スペクトル」の観測であった. 第1号機および2号機の飛翔は成功裡に終り, 現在観測結果は解析中であるが, 3号機は所期の目的を達することができなかった. 再度1988年度に「赤外恒星スペクトル」の観測を含めて4機の気球を放球する予定である. その他の観測項目は紫金山天文台の「Cygxー1およびCrab星からのX線」の観測,神奈川大学および宇宙科学研究所の「宇宙一次電子」の観測および上海天文台のT銀河赤外線観測」を計画している.
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