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アメリカの国立博物館等における学術研究の動向調査

Research Project

Project/Area Number 62041141
Research Category

Grant-in-Aid for Overseas Scientific Research

Allocation TypeSingle-year Grants

Principal Investigator

土田 直鎮  国立歴史民俗博物館, 館長 (40013247)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水藤 真  国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助教授 (80150019)
岡田 茂弘  国立歴史民俗博物館, 考古研究部長, 教授 (50150016)
Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Research Abstract

今日, 我が国でも歴史学・考古学・民俗学等の諸科学の学際的協業によって広義の歴史学を構築する方向にあり, 国立歴史民俗博物館も同様の趣旨で学術的共同研究を行い, その成果に基づき展示や資料保管・情報提供を行っている. しかし, 歴史系博物館で学術研究とその活用のあり方については, まだ確立されたものがない. 一方, 欧米の博物館の多くは, 早くから学術研究機関として位置づけられ, 学術研究とその成果の活用に多大の蓄積をなしているが, 従来日本では, その実態の調査研究は皆無に等しかった.
本研究は, 学術研究機関としての歴史系博物館の中でも長い伝統を有し, 最も注目すべき動向を示しているアメリカ合衆国スミソニアン研究機構及びアメリカ自然史博物館等を対象として, 歴史・文化研究とその活用及び相互の関係の現状を具体的に調査しその実態の把握をもって我が国の博物館諸科学研究に資するとともに, 我が国各地の研究博物館の発展に資することも目的とする.
アメリカの博物館において研究代表者らは, 各種博物館の研究動向とその活用システムに関する討議及び関係設備の緊査と実測, 写真撮影による記録の作成等を行うことにより, 調査を実施したが, 各機関の歴史学・民俗学・保存科学等の研究者及び展示等博物館の管理運営の責任者が出て, 今回の調査に直接対応する協力体制ができており, その意味で効率的な調査を行うことができた.
また, 諸般の事情から各機関の関係者に会えなかったものについても, 持参した質問表の作成を依頼する等して, できる限り資料の収集に努めた.
この調査で,持ち帰った資料及び情報等については前回の調査結果等をも含めて, 研究分担者等による研究会を開催して分析を行っている段階である.
スミソニアン研究機構においては, 中枢機能である本部機能が極めて有機的・効率的に連携の形態をとられている上, 各博物館における活動の実施に当っては歴史・文化研究と資料の保存科学及び教育活動の三者の分業・連携等が極めてうまく行われていることを明らかにすることができたことは, 今後の日本の博物館運営に指針となるものを得ることができた.
このほか, スミソニアン研究機構のアダムス長官等から我が歴博との相互交流の推進について, 強い申し出があり, 将来の日本とアメリカとの日本歴史研究・博物館相互の交流の推進の道を拓く意味でも大きな成果が得られた考える.

Report

(1 results)
  • 1987 Final Research Report Summary

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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