Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ケタマ タデセ アジスアベバ大学, 理学部, 講師
ベケレ アベベ アジスアベバ大学, 理学部, 講師
ゲタナ アセファ アジスアベバ大学, 理学部, 助教授
山崎 恒哉 日生学園第二高等学校, 教諭
柴田 博 名古屋大学, 教養部, 教授 (50022603)
ソロモン イルカ゛ 京都大学, 霊長類研究所, 教務補佐員
相見 満 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (50101241)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Research Abstract |
人類の起源や系統の研究をめぐり, そのミッシング・リンクに相当する鮮新世前期の化石包含層が豊富なエチオピア地溝とくにアワシュ河流域において, 層位学的・古生物学的・先史学的調査を実施し, あわせて古環境の復元, 各種哺乳類の地質時代における移動や分布の解明を試みる. 近年, 新しい化石資料の追加や分子進化学的成果などから, 人類と類人猿の分岐時期は著しく範囲が狭められてきいた. しかしこの時期の同定に耐えうる化石はまだ皆無である. またアファール低地には, ユーラシアとアフリカの両大陸を結ぶかなめの位置にあり, この地域で出土する化石や先史遺物は, 両大陸における人類や動物の移動の実態を解明することにつながる. 人類の起源や系統の研究をめぐり, そのミッシング・リンクに相当する鮮新世前期の化石包含層が豊富なエチピア地溝とくにアワシュ河流域において, 層位学的・古生物学的・先史学的調査を実施し, あわせて古環境の復原, 各種哺乳類の地質時代における移動や分布の解明を試みる, これらの目的のため,本年度は,予備調査を行った. 1985年以来,われわれの現地調査は中断されていた.今回の予備調査により,人的交流も従来から行ってきたアジスアベバ大学はもとより,調査の許認可権を持つ文化省にまで広げることができた.さらに,2回にわたる現地調査の結果,アワシュ河流域のアンダレー地区に有望な化石包含層のあることを確認できた.また,比較資料を豊富に持つケニア国立博物館との間に研究協力を取り付けることもできた.
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