Project/Area Number |
62065009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Specially Promoted Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
志村 令郎 京都大学, 理学部, 教授 (60025426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 博 京都大学, 理学部, 助手 (00187048)
岡田 清孝 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所, 助教授 (50101093)
安田 国雄 京都大学, 理学部, 助教授 (30025473)
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Project Period (FY) |
1987 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥193,000,000 (Direct Cost: ¥193,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥50,000,000 (Direct Cost: ¥50,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥60,000,000 (Direct Cost: ¥60,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥63,000,000 (Direct Cost: ¥63,000,000)
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Keywords | mRNA前駆体 / スプライシング / キャップ構造 / U6snRNA / オルタナティブスプライシング / 免疫グロブリンμ鎖遺伝子 / ショウジョウバエ / 性決定遺伝子 / mRNA前駆体スプライシング反応 / 第二段階反応 / アビジンービオチンの特異的親和性 / マウス免疫グロブリンμ鎖遺伝子 / 二次構造 / Sex-lethal(Sxl)遺伝子 / transformer(tra)遺伝子 / ノースウエスタン法 / ATP要求性 / 核内キャップ構造認識因子 / 卵母細胞 / RNaseP-RNA成分 / 部位特異的突然変異体生成法 / in vitro mRNAスプライシング反応系 / HeLa細胞核抽出液 / 核内キャップ構造結合タンパク質 / RNA・タンパク質複合体 / RNA触媒 / 部異特異的突然変異導入法 / RNAドメイン |
Research Abstract |
mRNA前駆体のスプライシングにおいては、多数の因子が前駆体上に集合してスプライスソ-ムと呼ばれる複合体を形成し、この複合体のなかで反応が進行する。我々が以前に報告していたmRNA前駆体の5'末端のキャップ構造のスプライシング促進効界が、このスプライスソ-ム形成を促進することによるものであることを明らかにした。さらに、この効果を担う因子である核内キャップ構造結合タンパク質を精製し、部分的ではあるがそのアミノ酸配列を決定した。また、スプライシング反応を触媒する因子の実体であることが提唱されているU6snRNAが、反応進行中にスプライス部位近傍に存在していることをUVクロスリンク法を用いて世界に先駆けて発見した。 多イントロン前駆体のスプライシング反応機構の研究に関しては、主に二つの系で行った。第1の系である免疫グロブリンμ鎖遺伝子におけるオルタナティブスプライシングの制御に関しては、膜結合型のmRNA産生に必須であるエキソンC4とエキソンM1の間のスプライシング反応が、最も下流に位置する膜結合型エキソンM1とM2の間のスプライシング反応に依存することを発見した。このことは多イントロン前駆体のスプライシング反応におけるエキソン認識機構の解明につながるものと考えられる。第2の系であるショウジョウバエの性決定遺伝子群の発現制御に関しては、遺伝学的に最も上位に位置するSexーlethal遺伝子産物が、transformer遺伝子のmRNA前駆体の性に非特異的なアクセプタ-部位に結合しその使用を抑制することによって、雌特異的スプライシングを誘導すること、またtransformerおよびtransformerー2遺伝子産物が協同的に働いて、さらに下位のdoublesex遺伝子のmRNA前駆体の雌特異的なスプライシングを誘導することを明らかにした。
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