Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 光弘 大阪大学, 医学部, 教授 (90028613)
小島 清秀 名古屋大学, 医学部, 教授 (80073104)
田中 千賀子 神戸大学, 医学部, 教授 (20025571)
藤原 元始 京都大学, 医学部, 教授 (90025536)
西塚 泰美 神戸大学, 医学部, 教授 (10025546)
|
Budget Amount *help |
¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
Fiscal Year 1987: ¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
|
Research Abstract |
種々の外界刺戟に対応した細胞機能の応答発現において, 細胞内カルシウム動態及び生体膜リン脂質代謝回転が密接に関連し, 重要な生理的役割を果していることが示唆されている. しかし, 両者の相互関係や分子レベルでの解明は不十分である. そこで, 本研究は, 現在生体において最も重要なカルシウム依存性の機能を取り上げ, そのカルシウム調節の分子機構を解明するため, 多角的に検討した. 研究代表者日高は, 血管平滑筋の収縮・弛緩反応血小板活性化現象におけるカルシウム動態及びその調節機構を分子レベルで解明するため, 平滑筋や血小板に多量に含有し, 機能発現に重要視されているアクトミオシン等の収縮蛋白質に注目し, 特に, その機能発現調節において中心的役割を担っている二種類のカルシウム依存性プロテインキナーゼ(カルシウム, カルモデュリン依存性プロテインキナーゼ及びCキナーゼ)の特異的阻害剤やモノクローン抗体を使用し, カルシウム調節機構の複雑な二重構造を組織化学的方法等により検討した. 更に, 西塚班員はプロテインキナーゼCの組織特異性について, 藤原班員はトロンボキサンA2受容体の精製について山崎班員は血小板活性化における細胞内Ca2+流入機構について, 小島班はDNA複製調節と細胞核マトリックス脂質とカルシウムイオンの関りについて, 田中(千)班員はプロテインキナーゼCのサブタイプの脳内分布について, 小林班員はカルパクチン及びその類縁タンパクの生理活性について, 岡本班員は, 細胞内ホスホリパーゼA2アイソザイムの比較について, 畠瀬班員は神経組織におけるカルモデュリン依存性酵素の生理活性について, 小安班員はリンパ球増殖におけるカルシウムイオンの役割について, 田中(〓)班員はグリア細胞成長因子に対するグリア細胞応答についてそれぞれ検討し, それらの研究成果から, 広範囲の細胞機能において, カルシウムイオンの重要性が確認された.
|