Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良坂 紘一 東京大学, 理学部, 教授 (50016151)
新海 征治 九州大学, 工学部, 助教授 (20038045)
清水 剛夫 京都大学, 大学院・工学研究科分子工学専攻, 教授 (10025893)
土田 英俊 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90063461)
妹尾 学 東京大学, 生産科学研究所, 教授 (40013099)
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Budget Amount *help |
¥14,500,000 (Direct Cost: ¥14,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥14,500,000 (Direct Cost: ¥14,500,000)
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Research Abstract |
1.輸送場および物質輸送能の評価 酵素タンパク質および輸送タンパク質をキャリアとする反応共役輸送系について検討し, 特にアルブミンー脂肪酸結合の数および結合定数と取り込み, 放出および輸送特性との関係を解明した(妹尾). 2.生体適応型分子輸送システムの設計 構造強化と細胞特異性を付与するため, リポソームを多糖で被覆する方法を進めてきたが, シアル酸残基修飾により貪食細胞に排除され, マンノースー6-リン酸修飾により線維芽細胞と強く相互作用するリポソームを開発した(砂本). 人工赤血球としてのリポソームの構造を強化するためハイブリント型リポソームおよび高分子化脂質系を検討し, in vitroおよびin vivoの双方で良好な酸素運搬能を認めた(土田). 3.非生体適応型分子輸送システムの設計 高分子・液晶複合膜中にイオンキャリアとしてクラウン化合物を担持させ, 液晶成分の相転移を利用したイオン透過速度の熱コントロールを可能にした. 特に含フッ素長鎖をもつクラウン化合物が良好である事を示した(新海). 機能分子の材料化による分子機能材料の創成を目的とした. (1)導電性高分子をマトリックスとする分子機能材料化の方法論の確立, (2)導電性高分子マトリックスの分子レベルのコントロール, すなわち, 導電性高分子超薄膜とLB膜の合成, (3)機能分子の機能集積化による多重情報交換機能分子創成(清水). キャリアの分子識別部位となるような不斉因子の導入を検討し, キラルなチタンアルコキシドをルイス酸触媒としてベンツアルデヒドからマンデロニトリルを96%eeで合成した(奈良坂).
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