Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 嗣郎 東京大学, 工学部, 教授 (90011105)
柘植 新 名古屋大学, 工学部, 教授 (60023157)
富永 健 東京大学, 理学部, 教授 (50011531)
横山 友 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10028095)
南 茂夫 大阪大学, 工学部, 教授 (60028959)
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Budget Amount *help |
¥36,000,000 (Direct Cost: ¥36,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥36,000,000 (Direct Cost: ¥36,000,000)
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Research Abstract |
(1)光子との相互作用を利用した新検出方法の開発 田中は, 赤外分光法に関しては, 光熱変換プロセスを利用した新しい赤外顕微鏡を開発中である. また赤外光音響検出法では多孔性部分の選択的検出など, 表面分析では増感ATR法などで成果を得た. ラマン分光法では, ラマン光学活性法による分子間化合物の新検出法などを開発した. 横山は熱現象による選択的検出方式の研究を行い, 特に光音響分光法において, insituで被検物質の光吸収スペクトルを遠隔的に測定する新しい検出方式及びそのための検出装置を開発した. 澤田は, 光ビームによる新非破壊計測法の開発, 特にレーザー誘起格子(LIG)超音波を利用する新計測法の研究を行い, LIG実験装置系を組み, ローソク炎を例として実験を行い, 理論的にその局所的な炎温度を算出して妥当な値を得た. 南は, アレイセンサの活用を前提とした, これまでに無い全く新しい光分析用検出方式の創案を目的とし, 光熱分析法の分野を対象として, 一次元ならびに二次元アレイセンサを用いる新しい検出方式を考案し, 実験を行った. (2)物質分離-高感度検出に関する新システムの開発 柘植は, 超臨界液体クロマトグラフー質量分析計システムの基礎条件を検討し, また二重収束型質量分析計を用いた液体クロマトグラフー質量分析計直結システムの開発を行い, 複雑な混合系試料などの実際分析に成功した. 原口は, 多波長同時測定が可能であるマルチチャンネル検出器としてISPDをICP発光分析の検出器に用い, 分析特性や分析感度について検討し, 原子スペクトル分析用検出器として測定の多機能化に貢献した. (3)その他の新検出方式として, 富永は新しい核, 放射化学的検出法の開発をはかり, 遷移金属錯体結晶における正ミュオンの挙動をμSP法により研究し, 成果をあげた.
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