ストレンジネス(S)=-2のハイパー核及びダイバリオンの研究
Project/Area Number |
62212009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
政池 明 京都大学, 理学部, 教授 (40022587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹尾 登 京都大学, 理学部, 助手 (10115850)
田村 詔生 京都大学, 理学部, 助手 (00025462)
今井 憲一 京都大学, 理学部, 助教授 (70025493)
小林 晨作 京都大学, 理学部, 教授 (80013465)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥15,700,000 (Direct Cost: ¥15,700,000)
Fiscal Year 1987: ¥15,700,000 (Direct Cost: ¥15,700,000)
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Keywords | ハイパー核 / ストレンジネス・ダイバリオン / K中間子 / ファイバーシンチレーター / エマルションチェンバー / 飛跡検出器 |
Research Abstract |
約1.4〜1.8GeV/CのK^-中間子による(K^-, K^+)反応を用いてストレンジネス=-2の系を作る方法を検討し, その検出のための測定器の開発研究を行った. 特に測定装置として, 1.K中間子の精度の良い識別のためのアエロジェル・チェレンコフ・カウンターの試作及びビームによるテスト, シンチレーションカウンターを用いたTime of Flight法による速度の精密測定法を完成 2.ターゲット内及び近傍の短寿命粒子の飛跡検出のためにエマルションチェンバーとSSDを組み合せる方法を検討し, KEK-K2ビームによる実験でストレンジネス(S)=-2の粒子がエマルション・チェンバー内で発生し, 崩壊した場合の飛跡をとらえる方法を確立した. 3.データ収集及び解析を迅速に行うために, MICRO-VAX Station IIを中心としたプロセッサー系を整備し, 高エネルギー物理学研究所のVAXとのデータ・ネットワークの一部として機能させ, 同時に多量のデータを処理できる方法を完成させた. 4.データ収集の際のトリガーシステムを開発し, カウンター系によって(K^-,K^+)の識別された現象よりエマルション・チェンバー内の飛跡のトレースを可能にした. これらの開発によって測定装置が62年度中にほぼ完成し, 63年度にはこの測定装置を用いたストレンジネス(S)=-2の粒子の探索を開始する. この反応はもし起るとしてもその反応断面積は極めて小さいと予想されるが, このハイブリッド型測定器によってこれまでに行われた実験にくらべはるかに良い精度で実験出来るはずである.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)