レーザー2段階励起によるラジカルおよびカルベンの光化学反応の研究
Project/Area Number |
62213012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
伊藤 道也 金沢大学, 薬学部, 教授 (30012610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳村 邦弘 金沢大学, 薬学部, 助手 (90111765)
谷本 能文 金沢大学, 薬学部, 助教授 (10110743)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ベンジルラジカルの励起状態 / レーザー二段階励起分光法 / カルベンの励起状態 / ラジカルの励起状態の反応性 / カルベンの励起状態の反応性 |
Research Abstract |
1.置換ベンジルラジカルの励起状態の研究 種々のパラ置換ベンジルクロリドの常温ヘキサン溶液において, 248nmエキシマーレーザー励起により対応するベンジルラジカルを生成し, そのラジカルの過渡吸収スペクトル(Dn←D0)を測定した. この吸収スペクトルに対応する波長の方2段レーザー励起により, ラジカルの蛍光スペクトル(D1→D0)や蛍光寿命を測定した. さらに, 2段階励起過渡吸収スペクトルにより, ラジカルの励起状態の吸収スペクトル(Dn←D1)とその寿命を測定した. これにより, ラジカルの励起状態における緩和過程を明らかにするとともに, 励起状態における反応性が基底状態における反応性と比較して著しく大であることが明らかとなった. 2.ジアリルカルベンの励起状態の研究 常温において, パラ置換ジフエニルカルベンやナフチルフエニルカルベンを対応するジアゾ体よりエキシマーレーザー励起により生成し, 過渡吸収スペクトルを測定した. これによりカルベンの基底状態(T0)みならず, 励起状態の吸収スペクトル(Tn←T1)および寿命を求めた. また2段階励起蛍光法により, カルベンの蛍光スペクトル(T1→T0)および寿命を測定し, これによりカルベンの励起状態のエネルギーレベルを明らかにするとともに, その緩和過程に対するパラ置換基の効果や, カルベン炭素原子とアリル基との分子内囲〓の自由度との関係を明らかにした.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)