Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
ダイニンは鞭毛, 繊毛運動のエネルギー転換系で働くATPaseである. テトラヒトナ繊毛の外腕ダイニンは軸系から0.5MNaClで抽出され, 22S, 14Sのフラグメントから成る. 22Sダイニンは3頭構造のATPaseであることが電子顕微鏡による観察により分かっている. 尿素を含むSDS-usea系の電気泳動では, 22Sダイニンは分子量470KDの3本の重鎖(Heavychair, HC), Aa-rから成ることがわかっている. 22Sダイニンをキモトリプシンで処理するとつ頭と単頭のフラグメントに分かれて, それぞれがATPase活性をもつことは, 当研究グループのYsno-Toyoshima(1987)によって報告されている. 本研究はこの2頭のフラグメントを用い, そのどちらの頭に ATPase活性が存在するのかを明らかにすることを目的とする. 1.22Sダイニンそしてトリプシン20μg/ml, 10分処理し, ショ糖密度勾配遠心にかけ, 2頭構造のフラグメントを得る. これは2本の重鎖CT2, CT5, から成る. 2.2本の重鎖をさらに分けることを試みた. いくつかの蛋白分解酵素で試みた結果, サーモリシンを用いることが適当であることがわかった. 3.サーモリシンの濃度, 処理時間対 100μg/ml, 45分が最適と思われる. 4.100μg/ml 45分処理すると2糖ダイニンは, 6本のバンドに分かれる. 5.TH1-6と名付けて 経時変化を追うと, まず TH1, 3, 6, が現われ, 次にTH4, 5が出現し, TH1, 3は消えてゆく. 6.この各バンドの由来を イムノブロッテイング, ペプチドマッピングを用いて, 調べることとした. 7.また各フラグメントの排水管との結合能を, ATPの存在または非存在下で 調べつつある.
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