Project/Area Number |
62221005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 國太郎 東京大学, 医学部, 教授 (10010034)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 興奮性膜分化 / Naチャネル / 単離割球 / 免疫組織化学 / 神経誘導 / ホヤ8細胞胚 |
Research Abstract |
分裂抑制後, 卵殻膜を除去してとりだしたマボヤあるいはアカボヤの8細胞胚から予定神経領域を含む動物半球前方割球a4-2を単離してサイトカラシンB含有海水で培養すると, 膜興奮性からみてすべて表皮型細胞に分化した. 一方, a4-2割球を単独でなく, 予定脊索領域を含む植物半球前方割球A4-1と接着して培養すると, a4-2割球は高率にNaスパイクを示して神経型細胞に分化することがわかった. また単独のa4-2割球も正常胚の16〜32細胞期に相当するところで, pronase2%海水で10°C・15分間処理すると100%近く膜興奮性からみて神経型細胞に分化することがわかった. また, 免疫組織化学的検索をおこなってみると, 神経型細胞に分化したa4-2割球には, 抗表皮単クローン抗体は結合せず, 細胞質も表皮型に分化していなかった. すなわち, 接着条件下ではa4-2割球に神経型分化が誘導されたと考えられた. さらに, 接着が, 非特異的にNaスパイクを誘導している可能性を否定するために, 動物半球前方割球を動物半球後方割球あるいは植物半球後方割球と接着して培養したが, いづれの場合も割球は表皮型細胞に分化し, 抗表皮単クローン抗体の結合がみられた. すなわち接着によるNaスパイクの誘導能力は植物半球前方割球に特有であり, 非特異的な細胞間接着による作用でないことがわかった. 以上の結果から, 予定神経領域を含む分裂抑制単離割球にみられる神経型分化の特徴と考えられるNaスパイクの誘導能は予定脊索領域を含む割球に特異的であり, Reverberi等によってすでに報告されているホヤ胚における神経誘導現象を互いに干渉する2細胞系で再現したものと結論できた.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)