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神経再生に伴い出現する細胞接着因子フィブロネクチンの形態学的証明

Research Project

Project/Area Number 62221017
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

木村 宏  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (40079736)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsフィブロネクチン / 細胞接着因子 / 神経再生 / 免疫組織化学 / ラット / 脳
Research Abstract

イヌ血漿からフィブロネクチン(FN)を精製し, これに対する抗血清を家兎で作成した. 抗血清の検定を免疫電気泳動および酵素免疫測定法で行い高純度かつ抗力価であることを確認した. このFN抗血清を用いて, ラット脳を免疫組織化学的に検索した. まず成熟ラットで脳を無傷のまま飼育した場合, FN陽性反応は髄膜を除き脳実質には全く認められなかった. そこで実験モデルとして, 成熟ラット脳を開頭下に外科的切除術あるいは紫外線照射により大脳皮質損傷を与え, 再び縫合した. その術後の経過を日を追って各動物群で検索したところ, 術後30分という短時間ですでに術部位に限局したFN陽性反応が認められた. しかし, その反応はび慢性が主体であることから, 恐らく血管透過性が高まったため血中のFNが脳実質に浸潤したものと思われた. 術後3日目では, このような浸潤性のFNは次第に減少したが, 代わりに神経細胞の多数およびグリア細胞の少数が皮質損傷部に一致して認められた. ここで重要な所見は, FN免疫陽性神経細胞の軸索内にも反応が出現し, 皮質下へ投射する経路に沿って観察されたことである. この皮質下投射領域におけるFN陽性反応は術后2週目頃に最強となり容易に観察されたが, もっと長日時で少なくとも8週頃までは観察可能であった. これらの皮質下領域としては, 視床・大脳脚・中脳被蓋および延髄錐体路であった. そこで, 最も術部から遠位にある延髄錐体(術側と同側)の陽性反応を免疫電顕的に検索した. 反応産物は有髄線維の軸索に一致して認められたが, その多くは, 度の差はあるものの退行性変化を一過性に受けその後再生に転じたと思われる像を呈していた. 以上の結果から, 脳が損傷を受けると血管の透過性が高まり血中のFNが脳実質に浸潤する. ついで神経細胞とくに再生可能な程度の軽度損傷を受けたものがFNをとり込み, 軸索遠位へと輸送し再生過程に役立ている事が分った.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Mizutani;H.Kimura: Acta histochemica et cytochemica. 20. 87-99 (1987)

    • Related Report
      1987 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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