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血管壁で産生されるPAFの動態と役割

Research Project

Project/Area Number 62222002
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 哲幸  東京大学, 薬学部, 助手 (50178323)
梅田 真郷  東京大学, 薬学部, 助手 (10185069)
工藤 一郎  東京大学, 薬学部, 助教授 (30134612)
Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords脂質代謝 / PAF / ホスファチジルセリン / リポソーム / フォーム化 / アテローム性動脈硬化 / マクロファージ / 血管内皮細胞
Research Abstract

初年度の検討の結果, ブタ血管内皮細胞がトロンビン及びTNF刺激により, PAFを産生することが明らかとなった. 一方血小板はその活性化に伴い, ホスファチジルセリン(PS)等の酸性リン脂質を膜の外側に露出することが知られている. 又従来よりマクロファージはPS含量の多い膜を取り込むことが報告されていることから, 本年度は, アテローム性動脈硬化巣に多数存在するフォーム細胞の形成過程を検討する目的で, マクロファアージ及び血管内皮細胞における外来性脂質を代謝及び認識のメカニズムについて検討を行った. マウスマクロファージをホスファチジルコリン(PC), ホスファチジルセリン(PS), コレステロールより成るリポソームと培養すると, PCの脂肪酸は主としてトリアシルグリセロール, コレステロールエステル(CholE)に取り込まれ, リポソームを取り込んだ細胞のCholE含量を測定すると, 対照の数百倍にまで増加し, 明らかに細胞のフォーム化が認められた. 細胞への取り込みに必要なPS量は15モル%であり, 生体膜中に存在するPS量とほぼ同程度であった. リポソーム中に他の酸性リン脂質(カルジオリピン, ホスファチジン酸, 等)を組み込んだ場合, その代謝はPSが最も効率が良く, 特にカルジオリピンでは細胞膜への吸着は最も良いのに反してその代謝は殆んど観察されなかった. この様な代謝は, モルモットマクロファージでも認められたが, 血管内皮細胞では認められなかった. PS含有リポソームの取り込みは, アセチルLDLやデキストランによって阻害され, いわゆるスカベンジャー経路を介していることが明らかとなった. 本研究は, 細胞の活性化又は膜障害により膜中のPSを露出した細胞をマクロファージ系細胞が取り込み, 取り込んだ膜脂質のアシル基を利用してCholEとして貯留することによりフォーム化することを示している. 動脈効果巣のフォーム細胞の形成にも同様の経路の関与が予想された.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

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All Publications (3 results)

  • [Publications] Hayakawa M.,Horigome K.,KudoI.,Tomita M.,Nogima S.,InoueK.: J.Biochem.101. 1311-1314 (1987)

    • Related Report
      1987 Annual Research Report
  • [Publications] Chang H.W.,Kudo I.,Tomita M.,Inoue K.: J.Biochem.102. 147-154 (1987)

    • Related Report
      1987 Annual Research Report
  • [Publications] Naito M.,Kudo I.,Nakagawa Y.,Waku K.,Nojiri H.,Saito M.,Inoue K.,: J.Biochem.102. 155-162 (1987)

    • Related Report
      1987 Annual Research Report

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Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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